『相棒』の犯人好演で「縁がつながった」 キッズモデル出身の24歳女優、今度は不倫ドラマで魔性の女

AI要約

俳優・木村葉月がFODとBUMPによる共同制作ドラマに出演し、魔性の女性役で存在感を示す。

役作りやプラットフォームの違い、衣装や共演者との関係について語る。

年齢や女性の価値観についての考えを共有し、物語の結末について触れる。

『相棒』の犯人好演で「縁がつながった」 キッズモデル出身の24歳女優、今度は不倫ドラマで魔性の女

 俳優・木村葉月(24)が、今月2日から配信が始まったFODとBUMPによる共同制作ドラマ『30歳目前、人生設計狂いました』に出演し、主人公の婚約者を奪おうとする魔性の女ぶりで存在感を示している。昨年は「夢だった」というテレビ朝日系連続ドラマ『相棒』にも出演。「性格の悪い役ばかり回ってきます」と苦笑いしながらも、「25歳までに売れたい」といったビジョンを話した。(取材・文=大宮高史)

――『30歳目前、人生設計狂いました』では、木村さんは石川恋さん演じる矢崎莉乃の婚約者・江原遼を奪おうとする佐藤彩を演じています。

「『こんなに悪い女がいるか』と思えるほどのひどい性格の女性ですね。見た方が彩を嫌いになればなるほど、石川さんの莉乃も引き立つので、『いかに視聴者をイライラさせて嫌われるか』をテーマに表情から作っていきました。初登場の場面から、悪い女性に見られるように振り切っています」

――同作はBUMPとFODでの同時配信。2つのプラットフォームで補完しあって、一つのストーリーを作り上げています。

「BUMPは短い動画でどんどん話が続いていく構成が面白いです。彩はBUMPで見ると、ものすごく嫌な女性に見えますが、FODでは視点を変えて彩の家庭環境が描いてあって、いわゆる毒親との関係などを知ると、彩にも同情してもらえるのかなと。私はこれまでもなぜか性格の悪い役が多く回ってきていまして(苦笑)、小柄なので、私より体の大きないじめられっ子に対して、すごみを見せるところでよく苦労していました。でも、今回の彩はちょっと救いもある女の子です。性格はゆがんでいるけれど、共感してほしい二面性を注目していただけたらと思います」

――「二面性」といえば、今日の衣装もフェミニンでドラマでのイメージとかなり違います。

「こんなかわいい衣装を着ることもなかなかないですね(笑)。普段はラフなアイテムばかりで、キャップやビッグサイズのTシャツやジーンズで過ごしています」

――現場で、石川さんとのエピソードはありますか。

「ドラマの中ではバチバチでしたが、現場では仲良くしてくださいました。2人で『あれ、ムカつく!(笑)』なんてくだけた言葉も飛び出していました。MBTI診断(16タイプ診断・16パーソナリティー診断)の話題でも盛り上がっていました」

――ちなみに、木村さんのMBTIの結果は。

「“広報運動家タイプ”だそうです。その通りだなと思いました。考えるより先に行動しますし、オーディションなどでも全く緊張しないほうです」

――今作では、「女の消費期限は24歳」「25過ぎたら市場価値はダダ下がり」といった彩のセリフがあります。こういった価値観について、木村さんが思うところは。

「年齢で区切る概念自体がなかったので驚きました。『25歳までにもっと売れたいな』と漠然と思っていましたが、恋愛や結婚に関しては25歳や30歳を過ぎたら価値が落ちるなんて考えたこともなくて。4歳でキッズモデルのお仕事を始めてからずっと芸能界にいるからかもしれません。彩や莉乃の焦りに共感してもらえるように演じつつ、最後には古い考えから解放されて、スカっとした気持ちになってもらえる結末です。私も通して脚本を読んで莉乃のことが好きになれました」