YOSHIKI、ディナーショーのフルコースでおもてなし 史上最高額1席30万円のプレミアム席初登場 3度目の首手術を控える中、ドラム演奏も披露

AI要約

YOSHIKIは、体調不良の中でもディナーショーを完走し、ファンを喜ばせた。

YOSHIKIのディナーショーは10周年を迎え、VIP Premiumパッケージで最高額を記録した。

YOSHIKIが椎間板ヘルニア手術を控えながら、パフォーマンスを披露し、チャリティーオークションも行った。

YOSHIKI、ディナーショーのフルコースでおもてなし 史上最高額1席30万円のプレミアム席初登場 3度目の首手術を控える中、ドラム演奏も披露

 ロックバンド「X JAPAN/THE LAST ROCKSTARS」のYOSHIKIが31日、東京・六本木のグランドハイアット東京で、3日から始まったディナーショー公演(全13公演)を完走した。10月に3度目の首の手術を控える中、体にむちを打ってドラム演奏も披露。自身が監修した料理と「Y by YOSHIKI」ブランドのワインやシャンパン、そして四重奏を従えたピアノ演奏という極上のフルコースでファンをおもてなしした。

 YOSHIKIのディナーショーは、2014年に開始以降、コロナ禍を除いて8年行われ、今年で10周年を迎えた。昼公演(ブレックファーストショー)が8万8000円、夜公演(ディナーショー)が11万円で「世界一豪華なディナーショー」と呼ばれているが、今年はディナーショー史上最高額となる1席30万円の「VIP Premiumパッケージ」が初登場。全公演がソールドアウトし、13公演で8000人を動員した。

 超ハイトーンボイスを操るゲストシンガー、BeverlyとともにX JAPANの8年ぶりの新曲「Angel」を披露。牧阿佐美バレエ団のダンサーとコラボした「Forever Love」などを演奏。最後はファンがサビ部分を合唱する「ENDLESS RAIN」で締めくくった。

 無事に完走はしたものの椎間板ヘルニアによる体へのダメージは深刻で、ピアノを演奏する左手は氷のように冷たいという。それでもドラムソロのパートを盛り込んだのは「もう振り切っちゃえって感じで」と苦笑。満身創痍(そうい)でもロックミュージシャンの血が騒がずにはいられなかったようだ。

 チャリティー活動を精力的に続けるYOSHIKIが、自身の私物を出品し、自身の運営する米国非営利公益法人を通じて落札額を全額寄付するオークションもディナーショーの目玉コンテンツ。25日の公演では、米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで開催されたドジャースの試合前のセレモニーでアメリカ国歌を演奏した4月16日、大谷翔平や山本由伸と対面した際に着用していたサングラスが390万円で落札された。

 10月8日にロサンゼルスで3度目となる頸椎(けいつい)の手術を行うことが決まっている。術後は療養期間にあてるなどの理由から、今回のディナーショーが2024年最後の単独公演となる。将来への不安を抱える中、このほど大谷が日本選手初、メジャー史上最速で40本塁打40盗塁を達成したことが大きな刺激に。ディナーショー最終日には43本塁打43盗塁を記録してメジャーの歴史を塗り替えた。

 YOSHIKIは「素晴らしいですし、見習いたい。努力の成果が出たんだと思います。おめでとうございます」と祝福しながら「そういう偉大な方が記録を残したので、僕も復活して頑張ろうって思います」と決意を新たにしていた。

◇PATAがゲスト出演

 30日の公演にはX JAPANギタリスト、PATAがゲスト出演し「Rusty Nail」を一緒に演奏。軽妙なトークでも盛り上げた。

 昨年8月20日の最終日にゲスト出演したベーシストのHEATHさんは大腸がんのため10月29日に死去。同公演が最後の共演となった。ギタリストのHIDEさんや、元メンバーのTAIJIさんもすでに他界。一昨年に最愛の母を亡くしている。

 25日の公演でYOSHIKIは声を詰まらせながら「みんなが旅立ってしまって、何で自分だけ生きているのか…俺って生きてていいのかなって。そして母の死はすごくつらかった。悲しみも苦しみもメロディーに変えて一生懸命作曲しました。その曲が100年後でもいい。いつか誰かのことを支えることできればいい。そんな気持ちで作りました」と、母への鎮魂曲「Requiem」とHIDEさんの追悼曲「Without You」を届けた。