『光る君へ』吉高由里子、まひろは父・為時からの一言で「報われた」「やっと居場所を見つけた瞬間」

AI要約

吉高由里子がNHKの大河ドラマ『光る君へ』への出演について語った。

彼女は『源氏物語』にまつわる印象的な場面や物語についてコメントした。

特に、まひろがついに『源氏物語』を書き始めるシーンや、父からの言葉について感想を述べた。

『光る君へ』吉高由里子、まひろは父・為時からの一言で「報われた」「やっと居場所を見つけた瞬間」

 俳優の吉高由里子がこのほど、主人公・まひろ(紫式部)を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時ほか)の取材会に出席。『源氏物語』にまつわる印象的な場面について語った。

 世界最古の女性による小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く本作は、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を大石静氏の脚本で物語を紡ぐ。

 18日放送の第31回「月の下で」では、まひろがついに『源氏物語』を書き始める様子が描かれた。物語を思いついた場面が特に印象的だったと明かし、「パラパラパラってカラフルな和紙書や巻物が落ちてきたりして、好きなシーンです」と笑顔を弾けさせた。

 そんな『源氏物語』について、吉高は本作の第1回「約束の月」での“鳥かご”が「物語がスタートするカギだった」と回顧する。幼いまひろは、鳥かごの鳥を追いかけて邸宅を出て三郎(道長)と出会うことになったこの場面が、「私は『源氏物語』の『あさきゆめみし』を読んでいたので想像ができましたけど、ドラマを見た方にも寄り添えた描写になっていたんだと思います」と振り返る。

 そして、これまでに描かれたまひろの経験が実を結ぶような『源氏物語』に「ドラマの第2章が始まった思いです」と感慨深げに語る。

「第1回から第31回までは、まひろの自宅の外での経験が『源氏物語』につながっていくんだという前書きだったんじゃないかと思います。そのために、みんなが分かりやすいエピソードを散りばめていたんだろうなと。『源氏物語』を読んでいない人も、みんなが『そういうことか』と納得できる話が、物語につながっていくんだと思っています。『源氏物語』を読んでいない人も一緒に楽しめるようにまいた種が、ここから一つひとつ花を咲かせていく展開になっていくのかと思うと、私も『なるほどね』となりました。大石(静)さんが『生みの苦しみを乗り越えてがんばってきた』とも言っていました」

 また、第32回「誰がために書く」でまひろは、父・為時(岸谷五朗)から「お前が女子であってよかった」と言葉をかけられた。吉高は「すごく大事なシーンで、彼女にとってすごく大きな一言だった」と目を細めた。

「32回分やってきて、『お前が男であったらな』としか言われてこなかったまひろが、一番認めてもらいたい父親にやっと認めてもらえたんですよね。生まれてきてよかったとやっと思えた瞬間、居場所をやっと見つけた瞬間なんじゃないかなと思います。父の一言で、苦しかった今までがすごい報われたんじゃないかな」