継母は「ボーナスママ」。LiLiCoが考える「血のつながり」だけではない家族のかたち

AI要約

LiLiCoさんは幼い頃に両親が別れ、母と弟の3人で暮らしていたが、現在は父の新しいパートナー一家や夫の家族ともつながりを持ち、家族が増えたことを喜んでいる。

家族との絆を大切にし、家族との時間をより重要視するようになったLiLiCoさんは、夫との関係や親戚との交流を大切にしている。

自立を促すために子どもたちに積極的にコミュニケーションをとり、厳しくもあたたかく接しているLiLiCoさんの姿が描かれている。

継母は「ボーナスママ」。LiLiCoが考える「血のつながり」だけではない家族のかたち

LiLiCoさん幼い頃に両親が別れてから母と弟の3人で暮らしていたLiLiCoさん。現在はスウェーデンに住む父の新しいパートナー一家、そして夫であるタレントの小田井涼平さん一家ともつながりを持ったことで、大切な家族が増えたといいます。

養子縁組制度が普及し、継父や継母を「ボーナスパパ、ママ」と呼ぶ習慣があるというスウェーデンで生まれたLiLiCoさんが、53歳になった現在の家族観を語りました。(取材・文=有馬ゆえ)

両親が別れた9歳以降、子ども時代の私の家族は母と弟のみでした。母は日本人なので、スウェーデンには親戚がいなかったんですよね。私が18歳で日本に渡ってからは、母方の祖母と暮らしていました。

2012年に母が亡くなったあと、父と現在のパートナー一家と出会い、47歳で小田井と結婚。今、私の家族は少しだけ大きなものになりました。

結婚して7年経ち、夫婦関係が変化していくのは面白いですね。嬉しい驚きだったのは、小田井が家で「あのシャンパン冷えてる?」と聞いてきたこと。ほとんどお酒を飲まなかった小田井が、自分から飲みたいと誘ってくれるなんて、信じられなくて、でもすごく嬉しかった。こんなふうに一緒に過ごせる時間がもっと増えたらいいな。

40歳を過ぎて、家族がどれだけ大切なものかがわかるようになりました。さらにコロナ禍を経て、家族と顔を合わせる機会を大切にしたいという気持ちが強まり、今年はすでに2度、兵庫県に住む小田井の家族に会いに行っています。

5月には、小田井と大阪で仕事があるタイミングで食事会をしました。そのとき、フルーツ好きの小田井の母に、母の日のプレゼントとして、めったに行かないような高級店のフルーツを贈ったんです。そうしたら「フルーツよりLiLiCoさんに会える方が嬉しかった」と言ってくれて…家族なんだなと改めて実感しました。

出会った頃に比べて、姪っ子と甥っ子も大きくなりました。18歳の姪っ子は頼もしくなり、今「一年間海外に行きたい」と話しています。

ただ、13歳の甥っ子はまだまだ子どもで、自分の意見をはっきりと言いません。例えばお店で「何を飲む?」と聞いても、ママの顔を見るのです。そんな時、私は彼に「ママに聞いてないよ。あなたに聞いてるんだから、意見を言わないと」と促すことにしています。また普段から「自分の意見を言う練習をしておくと社会に出た時に必ず役に立つ」とも伝えています。

日常的な振る舞いの中から子どもの自立を促すような接し方は、弟から学んだこと。弟家族が日本に来た時、姪っ子が「言葉が分かんないから全然遊べない!」と駄々をこねていたら、弟が「分かろうとしてないから分からないんだよ」と諭していたのです。弟もかっこいいお父さんになったな、と思いましたね。

確かに、言葉を知らない土地でも一生懸命コミュニケーションすれば、徐々に話が通じるようになるもの。私もそうでした。子どもの頃にそれを教えないでいると、海外に行っても「言葉がわからないから」と人とのコミュニケーションを拒む大人になってしまうかもしれません。

だから、私は甥っ子、姪っ子たちにとって、明るく楽しく、そして時に厳しいおばさんでいたいんです。甥っ子、姪っ子たちには自分から話しかけたり、LINEをしたりしています。返事は素っ気ないですけどね(笑)。