「無用庵隠居修行8」で狩野英孝が半兵衛(水谷豊)をだます役「だましっぷりを見てほしい」

AI要約

狩野英孝が、BS朝日で9月23日に放送する、水谷豊主演の痛快エンターテインメント時代劇「4K時代劇スペシャル 無用庵隠居修行8」にゲスト出演。狩野は、東北地方から江戸に出てきたインチキ修理屋・弥吉役で登場し、主人公をだます役を演じる。

撮影中の狩野は、弥吉の卑怯な性格を表現するために東北弁で自然な演技をしていた。特に半兵衛をだますシーンでは、そのだましっぷりが見どころとなっている。

時代劇への初挑戦で苦労した点として、カツラの装着が挙げられる。40分かかる装着作業や痛み、蒸れなどの苦労を語った狩野は、他のキャストたちに比べてカツラの存在を常に意識していた。

「無用庵隠居修行8」で狩野英孝が半兵衛(水谷豊)をだます役「だましっぷりを見てほしい」

 狩野英孝が、BS朝日で9月23日に放送する、水谷豊主演の痛快エンターテインメント時代劇「4K時代劇スペシャル 無用庵隠居修行8」(午後7:00)にゲスト出演。本格的な時代劇に初挑戦した狩野が取材会に応じた。

 「無用庵隠居修行」シリーズは、直木賞受賞作家・海老沢泰久氏の短編時代小説が原作。「だましゑ歌麿」(テレビ朝日系)シリーズの主演・水谷と監督・吉川一義氏のタッグで送る、笑いとサスペンスあり、感動ありの時代劇。水谷と、岸部一徳、檀れいの共演により、武士の日常をコミカルに描きつつ、武家社会に潜む人間模様をサスペンスフルに映し出す。2017年に初放送して以来、年に1回、これまでに第7弾まで回を重ねた人気シリーズだ。

 宮城県出身の狩野は、東北地方から江戸に出てきたインチキ修理屋・弥吉役で登場。主人公の日向半兵衛(水谷)と奈津(檀)の家の屋根を修理したように見せかけて高額な請求をする弥吉は、あちこちで同様の詐欺を繰り返す…。

 そんな役どころを任せられた狩野は、「弥吉は、卑怯な手を使って半兵衛さんたちをだまします。それがバレて弥吉が悪人だと分かった時、奈津さんのセリフはないのですが弥吉を見る目つきがすごくて、本当に僕が悪いことをしているような気持ちになりました(笑)。檀さんが僕を見ているなと思ってチラッと目線を向けると、目をそらすんですよね。台本に書いていない檀さんのリアルな演技を拝見して『本当にすみませんでした』という気持ちになりました。僕は悪いことをしたわけではないのですが…。役者さんて本当にすごいですね」と、撮影を振り返った。

 弥吉役については、「基本的に東北弁なまりでいいと言われましたし、姑息(こそく)で強いものにはヘコヘコしているような男なので、役作りをしなくても、そのままの姿でやらせていただきました」と話し、自然な演技ができた様子。

 自身が出ているシーンで注目してほしいところは、半兵衛たちをだますシーンだと答えた狩野。「今まで(バラエティーで)はだまされる一方で、ドッキリを仕掛けるとかだますのが初めてなので、僕のだましっぷりを見てほしいですね。いい感じに気持ちよく、途中まではだませています。僕の手のひらで水谷さんを転がしていますよ(笑)」とニヤリ。そして「半兵衛さんが優しいから同情してくれる気持ちを逆手に取ってお金をせしめる役なので、その辺も見てほしいですね」と付け加えた。

 本作品の出演依頼が来た際、「本当に僕でいいんですか?」と感じたという狩野だが、「僕が子どもの頃に見ていた時代劇は真面目なイメージでしたが、最近は時代劇にお笑い芸人の方が出てきて遊びごごろがあるというか、少し崩して見せるポイントもあるんですよね。水谷さんたちが、決めるところはきっちりやる中で監督さんが遊びたいということで僕を起用してくださっているのかなと思ったら気持ちも楽になりました。本当にガチッガチッとやりたいんだったら僕なんかに声をかけないよなと思って。顔合わせの時にも、監督さんに『台本を崩さなければ、好きにやっていいから』と言われて『いいんですか? じゃあやらせていただきます!』となりました」と笑顔を見せた。

 コントでカツラをかぶったことはあるが、時代劇への出演も、京都で本格的に撮影するのも本作で初めて体験した。時代劇で苦労したことを聞かれると、「演技もそうですし、セリフ回しもそうですけどもカツラをずっとつけているというのが大変でした。床山さんに『これでもだいぶ楽なんですよ』と言われましたが、カツラをつけるのに40分くらいかかって、取る時に痛くて、蒸れるし…。慣れだと思いますが、皆さんはカツラをつけているの忘れている感じでしたが、僕は、休み時間に横になれないですし大変だなと思いました」と苦笑した。