エンタメ界の大谷翔平発掘する！トライストーンなど4社が俳優オーディション　小栗旬もビデオメッセージ

　芸能事務所「トライストーン・エンタテインメント」と、娯楽施設「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（ＵＳＪ）」、映画会社「東宝」、レコード会社「ソニー・ミュージックエンタテインメント」が４社合同で俳優オーディション「ＴＲＥＡＳＵＲＥ　ＨＵＮＴＩＮＧ」を開催することになり、２３日に大阪市内で各社の代表者による記者会見が行われた。トライストーン社長の俳優、小栗旬（４１）もビデオメッセージを寄せ、日本から世界に名をとどろかす人材の”宝探し”に胸を躍らせた。

　会見に出席したのは、トライストーンの山本又一朗会長（７６）、合同会社「ユー・エス・ジェイ」のＪ．Ｌ．ボニエ社長（６１）、東宝の市川南専務執行役員（５８）、ソニー・ミュージックの村松俊亮社長（６１）。

　旗振り役となった山本会長によると、２０１７年にＵＳＪを訪れた際に若い世代のはつらつとした姿を見て、次世代の若者の夢を応援するためのプロジェクトを発案。エンタメ各分野のトップランナーに協力を仰ぎ、構想７年で賛同した３社と合同オーディション開催が実現する運びとなった。

　特設サイトでこの日からエントリーを開始。締め切りの９月１７日時点で満１２歳（中学生以上）～２２歳が対象で性別・国籍は不問。書類審査をへて全国６都市で対面審査を行い、最終審査を来年２月１日にＵＳＪ内で開催。小栗も審査員として参加する。グランプリ受賞者にはトライストーンとの専属契約や賞金１００万円、東宝製作作品への出演、ＵＳＪのＣＭ出演など特典が与えられる。

　山本会長は「国を超えた俳優を育成するプロジェクト。エンタメ産業の全部の力を合わせてこのプロジェクトを進めることで絶対に世界に通じる俳優を育成してみせると。その心意気示すために、ちょっと大仰になりましたけどこういう形で皆さんにお集まりいただきました」説明した。

　ボニエ社長は、ＵＳＪの合言葉を引き合いに「従来のオーディションにはなかった”ＮＯ　ＬＩＭＩＴ！（制限のない）”の特別な体験をお届けしたい」とし、体験版「ＴＲＥＡＳＵＲＥ　ＨＵＮＴＩＮＧ」を２４日からＵＳＪに特設することを発表。その場でオーディションに参加できるほか、赤楚英二らトライストーン所属俳優と映像上で共演できるＡＲが期間限定で楽しめる。

　市川専務は昨年、東宝製作・配給の映画で、小栗「ゴジラ―１．０」が世界中でヒットし、米アカデミー賞で日本の作品として初めて視覚効果賞を受賞したことに触れ「世界に打って出ようという気概のある俳優さんを待ち望んでいます」と語った。

　村松社長は、メジャーリーグで日本のみならず世界的スーパースターになったドジャースの大谷翔平について「日本人としての美しさ、かっこよさ、人間の深みを全部表現している」とし、「彼のような存在をエンターテインメント界でもぜひ出現させてわれわれの手でサポートしていきたい。原石のままで応募していただいて、われわれがピカピカのダイヤモンドにさせていただければ」と呼びかけた。

　○…２０２１年公開の映画「ゴジラＶＳコング」でハリウッドデビューを飾った小栗は、ビデオメッセージでオーディションへの参加を呼びかけた。

　「普段の私は自分を表現することがとても苦手な人間です。ですけど、われわれ俳優という職業はですね、自分という器を使って別人になり自分ではできない無限の可能性を与えてくれます。そんな職業が私は大好きです。表現が得意な人も、僕のように苦手な人も、自分の中に眠る可能性に期待してみませんか？　僕らと一緒に自分の中にある、まだ見ぬ宝箱を開けてみませんか？」と熱くアピール。そして「最終審査では私も審査員の一人として見させていただきたいと思っておりますので、ぜひご応募お待ちしております」と締めくくった。