吉村和就氏「熱帯化することで水質がガラリと変わる」熊本で川遊びの高校生が体調不良

AI要約

熊本県で川遊びによる体調不良者が続出している問題について、熱帯化が水質を変える可能性が高まったことが警鐘されている。

熊本県内の高校生が遊んだ滝で下痢や嘔吐などの症状が出たことから遊泳禁止が決定され、病原性大腸菌などの増加が懸念されている。

専門家は、水を飲み込まないようにしたり、肌の露出を控えるなどの対策を呼びかけており、異変に気をつけるように警告している。

吉村和就氏「熱帯化することで水質がガラリと変わる」熊本で川遊びの高校生が体調不良

 世界の水と環境問題に取り組む「グローバルウォータ・ジャパン」の吉村和就代表が22日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。熊本県で、川遊びが原因で体調不良者が続出している問題について「熱帯化することで水質がガラリと変わる」と、警鐘を鳴らした。

 熊本県天草市にある滝では13日に遊んでいた高校生が下痢や嘔吐(おうと)などの体調不良となり、16日に医療機関を受診した。事態を重くみた県は18日、この場所を遊泳禁止にした。

 熊本県内では8月に入って連日36度以上の酷暑となり、水温も上がっていた。「病原性大腸菌などが増えている可能性がある」と吉村氏は分析する。対策として「一見、きれいな水でも飲み込まない」「ケガをすると傷口から病原体が侵入する危険性があるので、ラッシュガードなどで肌の露出を控える」とした。

 コメンテーターで社会学者の古市憲寿氏は「変わって危ないと子供のころから言われてきた。飲んだわけでもないのに、こういうリスクがある。気をつけた方がいい」と語った。ジャーナリストの岩田明子氏は「(パリ五輪のトライアスロンで水質が心配された)セーヌ川とか都会の河川なら心配しますけど、きれいな川だと思い込んでいた」と、意識を改めていた。