マイクロソフトが運動能力に制限を持つゲーマー向けのアクセシビリティコントローラー3製品を発表。3Dプリントできるカスタマイズ用サムスティックトッパーのデータも公開

AI要約

マイクロソフトはXboxコンソール向けの新たな周辺機器として、アクセシビリティデバイスと3Dプリント用サムスティックトッパーのデータを公開した。

公開されたアクセシビリティデバイスにはXbox Adaptive ジョイスティック、8BitDo Lite SE、ByoWave Proteus Controllerが含まれる。

Xbox Adaptive ジョイスティックや8BitDo Lite SEは、アクセシビリティを重視したデザインや機能を備え、ゲーマーにとって使いやすい製品となっている。

マイクロソフトは8月21日(水)、Xboxコンソール向けの新たな周辺機器として、3つのアクセシビリティデバイスと3Dプリント可能なカスタマイズ用サムスティックトッパーのデータを公開した。

情報公開にあわせて、サムスティックトッパー用の3DデータはXbox Design Labから配布中だ。

新たに公開されたアクセシビリティデバイスは、公式製品の「Xbox Adaptive ジョイスティック」と、ライセンス製品の「8BitDo Lite SE 2.4G Wireless Controller for Xbox」および「ByoWave Proteus Controller」の計3製品だ。

「Xbox Adaptive ジョイスティック」は、既存のXboxコントローラーや別のアクセシビリティ製品「Xbox アダプティブ コントローラー」と一緒に使用できるシングルジョイスティックである。

本製品は運動能力の制限を持つゲーマー向けに設計されており、スティック前面のボタン4つと標準のサムスティック、そして従来のコントローラーのトリガーボタンを模倣したふたつの追加ボタンを搭載している。片手での操作やテーブルへの固定、あごやひじなどの部位を用いた操作など、多彩なセットアップで利用できるという。

一方、8BitDoの「Lite SE」コントローラーはコンパクトなサイズ感とプログラミングできるふたつのスーパーボタンを特徴とした製品。セットには滑り止めのシリコンマットも付属するほか、ボタンやジョイスティックもアクセシビリティを重視して抵抗・感度を調整しているという。

また、本製品は2.4Gアダプターでのワイヤレス接続だけでなく、XboxコンソールまたはWindows 10以降の端末への優先接続も可能だという。価格は59.99ドルで、執筆時点で日本からは8BitDoの公式ECサイトでのみ購入できるようだ。

もうひとつの「ByoWave Proteus Controller」は、パズルをはめ込むような感覚で1億通り以上のパターンから、コントローラーの形状やボタン・スティックなどの位置を自由に組み替えられるコントローラーである。

説明によるとコントローラーのパーツ構成も自由に保存・切り替えできるほか、同じ持病のゲーマーによる構成データを呼び出して真似ることもできる。ByoWaveの公式サイト上では、3者三様の環境にあわせたコントローラーの構成も公開されている。

公式製品の「Xbox Adaptive ジョイスティック」は2025年上旬から、一部地域のマイクロソフトストアにて29.99ドルで販売される予定。執筆時点で日本向けの販売予定は告知されていないため、購入したい場合はXbox Japan公式Xアカウント(@Xbox_JP)からの続報を見逃さないよう注意されたい。

また、「ByoWave Proteus Controller」については、米国・欧州と英国、カナダにて8月21日(水)から299米ドルで販売されている。こちらも日本での販売は現状予定されていないため、アクセシビリティデバイスを必要としている人は公式製品の「Xbox Adaptive ジョイスティック」をチェックしておくとよいだろう。