【ライブレポート】Reolが一世一代の初武道館ワンマンで最高のライブ更新、一夜限りREOL復活にファン驚喜

AI要約

Reolは8月17日に初の日本武道館ワンマンライブを開催

Reolが10周年記念日に「No title」を発表して武道館でライブを行う

ライブでは多彩な楽曲とセットリストを披露し、ファンとの交流を深める

【ライブレポート】Reolが一世一代の初武道館ワンマンで最高のライブ更新、一夜限りREOL復活にファン驚喜

Reolが8月17日に初の日本武道館ワンマンライブ「Reol Oneman Live『No title』」を開催した。

2014年8月17日にサウンドクリエイターのGiga、映像クリエイターのお菊、イラストレーターの望月けいとともに自主制作盤「No title」を発表し、音楽活動を本格的にスタートさせたReol。「No title」が世に放たれてから10年という節目に行われた武道館公演には、全国各地のファンが集まり、彼女の一世一代の大舞台を見届けた。

■ 最高の最高のライブを更新しにきました

緩やかな弧を描く巨大なLEDスクリーンを据えたメインステージと、武道館の形と同じ八角形のサブステージが設けられたこの日の武道館。SEもなく暗転した場内に、「-Ending-」と名付けられたオルゴールサウンドのインストゥルメンタルが流れ“Reolワールド”へと誘う。続いて「極彩色」を歌う声だけが武道館内に響き、オーディエンスの視線は白幕に覆われたサブステージへ。すると幕が勢いよく落ち、和の要素をふんだんに取り入れた純白の衣装に身を包んだ主役・Reolが天井に姿を見せる。そして会場全員の度肝を抜きながらサブステージに降り立つと、舞うように歌い踊り、ライブのスタートを華やかに飾った。

ドラマチックなオープニングでファンのハートをわしづかみにしたReolは、nqrseをゲストボーカルとして迎えた「オオエドランヴ」を筆頭に、自身のキャリアを凝縮したセットリストをもとにライブを進行。「今日は私の10周年記念日。私たちは10年前のこの日に音楽を始めました。ここに至るまでにたくさんの祝福をもらってきたので、今日は君のことを祝いたいと思います。君の人生を日本武道館のステージから歌いたいと思います。あがいてきた人生を祝うように歌いたいと思います。最高の最高のライブを更新しにきました」と宣言してハイボルテージなパフォーマンスを繰り広げていく。

近年のライブの定番曲として親しまれている「第六感」では、巨大化した和装のMIKEY(東京ゲゲゲイ)が画面いっぱいに躍動するVJがオーディエンスの興奮を煽り、一転して新曲「RE RESCUE」では演出を照明のみにとどめ、自身の言葉と歌をストレートに伝えるスタイルに。観客にスマートフォンのライトを点けるようリクエストして始まった「1LDK」では、ストリングスカルテットとの共演が実現。楽曲の世界観やメッセージを効果的に引き立てる多種多様な試みに、オーディエンスは魅了され続けた。

■ 一夜限りのREOL復活劇

絶唱が響き渡った「白夜」を経て始まったのは、Giga、お菊とのユニット・REOL時代の楽曲で構成されたコーナー。「ちるちる」「サマーホラーパーティ」「VIP KID」といった楽曲のマッシュアップが“導入”として届けられたのち、RPGのキャラクターを思わせる衣装に着替えたReolが、初音ミクとのデュエットを聴かせる「ヒビカセ」をはじめ、大きなシンガロングを巻き起こす「劣等上等」など鉄板の楽曲を連続で披露した。

高揚した空気が漂う中、スクリーンにはキャラクター化したGigaとお菊のイラストが投影され、2人によるトークが始まる。ユルくマイペースな会話がファンを和ませていると、そこに「Boy」のミュージックビデオと同じ衣装に着替えたReolが合流。盟友2人と和やかに言葉を交わしつつ、「一夜限りのREOL復活劇でした。10年前に出会った人とこうやってライブをするって本当に本当にすごいことですよね」としみじみ。さらに「ここからはちょっと会場とステージの境目がなくなるくらい盛り上がってくれますか?」と呼びかけ、「Boy」を皮切りにオーディエンスを巻き込みながらライブのクライマックスへと突き進んだ。

■ みんなに出会えたことが人生の誇り

バンドメンバーの卓越したプレイをフィーチャーする「-ムーブのための試奏曲 Nr.4-」の間に、ボンデージ風の衣装とレースアップのニーハイブーツをまとったReol。ギアをトップに入れた彼女は、観客のコール&レスポンスが必須の「たい」、伸びやかなボーカルを聴かせる「金字塔」で会場の熱狂をぐいぐいと加速させていく。祝祭感たっぷりの「煽げや尊し」では「みんなに出会えたことが人生の誇りです」と胸を張り、満面の笑みを見せた。

「本当に、本当にありがとう……」と言葉を詰まらせながらファンへの感謝の思いを伝えたReolは、ライブのタイトルにも冠された「No title」リリース時の心境を吐露。「この曲を作ったときは、自分の音楽には替えがあるんじゃないかと思ってた」と不安を抱えていたこと、逃げ場所だった音楽とインターネットが、10年経って自分の居場所になり、多くのリスナーと出会えたことを懐かしそうに振り返る。そしてまっすぐに客席を見据えると「私の音楽を選んでくれてありがとうございました」と述べ、晴れやかな表情でファンとともに「No title」を歌い上げた。

「No title」と同じ布陣であるGiga、お菊、望月けいが再集結して作られた「ディア」の初披露という、スペシャルなパフォーマンスを終えるとReolは「おめでとう! おめでとう、私たち」と自らとオーディエンスを盛大に祝福。これをもってライブはフィナーレを迎えるかと思われたそのとき、「No title」の収録曲である「ギガンティックO.T.N」のイントロが武道館に轟く。まさかの1曲に観客が狂喜乱舞する中で、スモークが噴射され、花吹雪がアリーナエリアに噴き上がり、銀テープが舞い、会場はカオティックなムードに。さらにReolは履いていたブーツを脱ぎ捨てると、マイクを手にステージを隅から隅まで駆け回り、最後の瞬間までファンとの交流を重ね続けた。

なお、サプライズ好きのReolはライブ本編終了後もファンを驚かせるプレゼントを用意。自身の誕生日である2025年11月9日に神奈川・横浜アリーナでワンマンライブを行う旨を発表し、ファンと再会を約束して10周年ライブに幕を下ろした。

■ セットリスト

□ 「Reol Oneman Live『No title』」2024年8月17日 日本武道館

01. introduction(-Ending-)

02. 極彩色

03. オオエドランヴ

04. insider

05. 宵々古今

06. 生命線

07. アシンメトリー

08. 第六感

09. サイサキ

10. RE RESCUE

11. 1LDK

12. Echo

13. 白夜

14. REOL Σ_Mushupppppコーナー

-BWW SCREAM-

~ちるちる

~サマーホラーパーティ

~神様になった日

~DetaramE KiddinG

~VIP KID

~エンドレスライン

~ニュータイプトーキョー

~コノヨ Loading...

~ギミアブレスタッナウ

15. B12

16. drop pop candy

17. ヒビカセ

18. 劣等上等

19. Boy

20. DDD

21. 感情御中 - WANT U LUV IT-

22. -ムーブのための試奏曲 Nr.4-

23. たい

24. 金字塔

25. 煽げや尊し

26. No title

27. ディア

28. ギガンティックO.T.N

29. -Opening-