アラン・ドロンさん死去 地元仏メディア衝撃「映画界の伝説」「芸術家であると同時に人格者」
フランスの俳優アラン・ドロンさんが88歳で亡くなった。映画界のアイコンとして知られ、多くの作品で活躍した彼の死去はフランス国内で衝撃をもって報じられた。
ドロンさんは1960年代から1970年代にかけてスターとして輝き、数々の名作に出演した。愛される俳優としてのキャリアを築いた彼は、長年にわたり映画界で活躍した。
2017年には引退を表明し、昨年には名誉パルム・ドールを受賞するなど、その功績が称えられていた。
映画「太陽がいっぱい」などで知られるフランスの俳優、アラン・ドロンさんが死去した。88歳。フランスの複数メディアが伝えた。現地報道によると、18日に親族が明らかにしたという。
地元フランスのメディアはドロンさんの死去を衝撃をもって伝えた。
仏紙「ル・パリジャン」(電子版)は「映画界の偉大なアイコン、アラン・ドロンが88歳で死去」との見出しで「映画界の伝説である彼は、類まれなキャリアを残したが、同時に非常にロマンチックな人生でもあった」と報道。
また仏有力紙「ル・モンド」(電子版)は「フランス映画界のスター、アラン・ドロンが死去」とした上で「卓越した俳優であり、芸術家であると同時に人格者でもあったアラン・ドロンは、比類なき激しさで芸術を生き抜いた」とつづった。
ドロンさんは1935年11月8日パリ郊外のセーヌ県ソーで誕生。57年仏映画「女が事件にからむ時」でデビュー。その後、映画「太陽がいっぱい」(60年)で殺人犯を演じて一躍注目を集めた。「地下室のメロディー」(63年)「山猫」(63年)「冒険者たち」(67年)「ボルサリーノ」(70年)など多くの作品に出演。60年代から70年代にかけスターに上りつめた。
17年には引退を表明。「もうこの年だ。人生の終わりではないが、キャリアの終わりだ」と仏メディアに漏らしていた。19年には、第72回カンヌ国際映画祭で映画界への長年の功績をたたえられ名誉パルム・ドールが贈られた。