「先生も1人の人間」炎上が原点…“リアルな教育現場”を描く連ドラ、現役教師も注目　生田絵梨花主演『素晴らしき哉、先生！』

　俳優の生田絵梨花が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系日10ドラマ『素晴らしき哉（かな）、先生！』（毎週日曜　後10：00）が、18日に放送スタートする。

　同作は、憧れを抱いて、先生になった新米高校教師・笹岡りお（生田）が、理不尽な教育現場に疲れ、教師を辞めようかという矢先、急きょ3年C組の担任をやる羽目になり、生徒や大人たちに翻ろうされながら、奮闘するストーリー。

　脚本・演出の宅間孝行は、オリジナル作品執筆にあたり「先生のなり手がいない！と言う窮状に、教育現場ではSNS上に“＃教師のバトン”をつけて『教師の素晴らしさ』を投稿してくれ！と、現役教師に呼び掛けたところ、『教師がいかに大変か』と言う愚痴祭りで炎上というROCKなエピソードが物語の原点です」とコメントしている。

　キャッチコピーには「先生も、自由で悪いか。」とつけられ、2024年のリアルな教育現場を描く。

　このほど行われた制作発表会見には、現役教師も参加した。生田に対し、現役教師は「演じられて教員の素晴らしいなって思ったところについてお聞かせいただければ」と向けた。

　生田は「やっぱり先生方もいろいろプライベートで怒ったりとか、心に抱えてたりとか、すごい業務内容とかを見えないところで抱えていらっしゃる」と実感を語り、そうした中で教壇に立つ仕事に「素晴らしい」としみじみ。そして「そんな先生方を1人にさせちゃわないように」と力を込め、「私も生徒の時は教室で見る先生が全てだと思ってたんですけど、先生も1人の人間なんだっていうことを皆持っていられたら、少しでも何か助けになったりするのかな」と語った。

　生徒役には、茅島みずき、鈴木仁、橘優輝、永瀬莉子、矢吹奈子、小宮璃央、小栗有以らがそろい、豪華な学校に。大人たちには、葉山奨之、桐山漣（※漣＝しんにょうの点ひとつ）、浜谷健司、鈴木紗理奈、田口浩正、小関裕太、萬田久子、柳沢慎吾、田中美佐子、高橋克典らがそろう。

■第1話あらすじ

りお（生田）はZ世代の高校教師。親の反対を押し切ってまで就いた夢の教職だったが、現場の実態は過酷さを極め、2年目にして退職を考えるほどストレスフルな毎日を送っている。

そんな中、生徒の万引き事件が発生。りおは、面倒ごとに関わりたくない教頭・中路克博（柳沢）の指名で顔も名前も知らない生徒の迎えに行かされ、被害店主から嫌味・小言を嵐のように浴びせられた挙句、家に帰っても誰もいないという生徒に情けをかけたばっかりに、回っていない寿司をねだられ自腹でおごるという理不尽な目に遭う。

りおは、本業の授業以外にやることが多すぎる現状への不満や愚痴を、普段からSNSの裏アカウントに投稿。さらに、なんでも話を聞いてくれる彼氏の大友聖也（小関）に本音を吐き出すことで、これまでどうにかやり過ごしてきた。が、そんな我慢も限界。いよいよ退職を決意し、学園長室の扉を叩く。と、学園長の山城陽子（萬田）から、教員に欠員が出たため新学期から3年生の担任をお願いしたいとまさかの逆オファーが…!? 「これ、絶対に断れないやつ!!」