夫はトランス女性に恋、妻は仕事に邁進…自由を願う夫婦描くパキスタン映画の予告

AI要約

第75回カンヌ国際映画祭で、受賞したパキスタン映画「ジョイランド わたしの願い」の予告編が公開された。

ラホールで揺れ動く若き夫婦の物語を描いた本作では、伝統と自由の葛藤が描かれる。

来日公開が決定している「ジョイランド わたしの願い」は、10月に各地で上映される予定だ。

夫はトランス女性に恋、妻は仕事に邁進…自由を願う夫婦描くパキスタン映画の予告

第75回カンヌ国際映画祭で、ある視点部門審査員賞とクィアパルム賞を受賞したパキスタン映画「ジョイランド わたしの願い」の予告編がYouTubeで公開された。

パキスタンで2番目の大都市である古都ラホールを舞台に、伝統的な価値観に縛られる若き夫婦が自由に生きたいと願い、揺れ動くさまを描いた本作。保守的な中流家庭ラナ家の次男ハイダルは失業中で、厳格な父から「早く仕事を見つけて男児をもうけなさい」とプレッシャーを受けている。一方、ハイダルの妻ムムターズはメイクアップアーティストの仕事にやりがいを感じ、家計を支えていた。そんなある日、ハイダルは就職先として紹介されたダンスシアターで、トランスジェンダー女性ビバと出会い惹かれることになる。

予告編はノーベル平和賞受賞者で、本作のエグゼクティブプロデューサーを担ったマララ・ユスフザイのコメントからスタート。ハイダルが「ふと思う 僕には自分がない」と口にするさま、ビバの踊りを目を奪われるシーンに加え、「嫁は家事をしなさい」「仕事は生きがいです」という言葉のやり取りが収められた。

本作で長編監督デビューを果たしたサーイム・サーディクが手がけた「ジョイランド わたしの願い」は、10月18日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。アリ・ジュネージョー、ラスティ・ファルーク、アリーナ・ハーンらが出演した。

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