ロバート・ダウニー・Jr.、『デッドプール&ウルヴァリン』にトニー・スターク役で登場する計画もあったことが判明 脚本も読んだが断っていた

AI要約

ロバート・ダウニー・Jr.は、『デッドプール&ウルヴァリン』のカメオ出演リストにトニー・スターク役で名を連ねる可能性があったが、最終的には出演は見送られた。

本作の共同脚本家によると、ダウニー・Jr.の出演は、映画の序盤でデッドプールがアベンジャーズのオーディションを受けるシーンに組み込まれる予定だったが、実際にはジョン・ファヴローが出演した。

ダウニー・Jr.がトニー・スタークとして出演する可能性はあったが、マーベルが彼を別のキャラクターのドクター・ドゥームとしてMCUにカムバックさせることを決定していた。

ロバート・ダウニー・Jr.、『デッドプール&ウルヴァリン』にトニー・スターク役で登場する計画もあったことが判明 脚本も読んだが断っていた

※この記事には、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれます。

ロバート・ダウニー・Jr.は、『デッドプール&ウルヴァリン』のカメオ出演リストにトニー・スターク役で名を連ねる可能性があったが、マーベルが下した土壇場の決定により、彼の出演は見送られた。

IndieWireのインタビューで、本作の共同脚本家であるレット・リースとポール・ワーニックがその詳細を明かしている。2人によると、『デッドプール&ウルヴァリン』のチームは、映画の序盤でデッドプール/ウェイド・ウィルソンがアベンジャーズのオーディションを受けるシーンに、ダウニー・Jr.を登場させることを望み、そのセリフも執筆していたのだという。このシーン自体は映画の中に残っているものの、ウェイドに不採用を伝える場面にいたのは、ハッピー・ホーガン役のジョン・ファヴローだけだった。

「ライアン・レイノルズはダウニーを出演させられるという希望のもと、2人のシーンを書いたんです」とリースは説明している。「彼はファヴローの出演も望んでいました。2人は素晴らしいコンビでしたからね。そのシーンでみんなが揃うようになっていました」

続けてリースは、ダウニー・Jr.がトニー・スタークとして復帰したらどのようになっていたかを説明している。「彼(トニー)がウェイドを受け入れなかったという意味では、みなさんが見たものの別バージョンでした。ただ彼がチームプレイヤーではないとかなんとか言って、チームプレイヤーとしての能力に疑問を投げかけるんです。ですから、実際みなさんが見たシーンにかなり近くて、1人ではなく2人の男がいただけです。そして、ジョン(・ファヴロー)が快く最初から映画に参加してくれて、上手くいきました」

ダウニー・Jr.は、『デッドプール&ウルヴァリン』のチームが彼のために書いたシーンも読んだが、最終的にはその役を断った。アイアンマンのカメオ出演は可能だと大いに期待されていたが、マーベルにはその実現を困難にする秘密がひとつあった。それはドクター・ドゥームだ。先月のサンディエゴ・コミコンでマーベル・スタジオは、ダウニー・Jr.がトニー・スタークではなく、有名ヴィランのドクター・ドゥームとしてMCUにカムバックすると発表した。マルチバースでは何でも可能だが、ダウニー・Jr.がアイアンマンとして登場してしまうと混乱を招くこともあり、カメオ出演の実現は難しかったというわけだ。

「ダウニーを起用できたらよかったのですが」とリースは続ける。「同時にマーベルには、彼が別のキャラクターで戻ってくるという切り札があったんだと思います。彼にトニー・スタークをやらせる? その直後にドクター・ドゥームが来ると知っていながら? それは筋が通らないですよね」

ワーニックによると、チームは『デッドプール&ウルヴァリン』の制作中、ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役を演じることを知らなかったという。一方、没になった別のアイデアとしては、アベンジャーズが集合し、デッドプールにチームと一緒に戦うためのスキルが欠けていると伝えるというものもあったそうだ。

「これは誰にも話したことがなかったのですが、そのシーンにはかなり初期のバージョンがありました。それは脚本には書かれていなかったんですが、アベンジャーズ全員を登場させるという構想です」とワーニックは語る。「そしてウェイドは不採用になり、デッドプールにしかできないやり方で、アベンジャーズ全員を叱責するんです」

もしアベンジャーズが登場していたら、デッドプールの友人であるピーターが、背後でソーのムジョルニアをさりげなく持ち上げるというギャグが盛り込まれる可能性もあったという。理屈の上では、そのシーンにはアベンジャーズの主要メンバー全員が登場するはずだったが、スケジュール上の懸念から、チームはそのアイデアを追求できなかったそうだ。

これらMCUからのファンサービスは実現しなかったものの、『デッドプール&ウルヴァリン』ではウェズリー・スナイプス演じるブレイドをはじめ、ジェニファー・ガーナーのエレクトラ、チャニング・テイタムのガンビット、そしてクリス・エヴァンスのジョニー・ストームと、数多くのカメオが見られた。