第37期竜王戦挑戦者決定3番勝負 佐々木勇気八段が広瀬章人九段下し藤井聡太竜王への7番勝負初挑戦

AI要約

将棋の第37期竜王戦挑戦者決定3番勝負で、佐々木勇気八段が2勝0敗で広瀬章人九段を下し、藤井聡太竜王への挑戦権を獲得した。

佐々木は藤井との対戦に向けて意気込みを語り、7番勝負での勝利に向けて取り組む姿勢を示した。

7番勝負は10月5日に開幕する予定だ。

 将棋の第37期竜王戦挑戦者決定3番勝負は13日、東京都渋谷区の将棋会館で第2局を行い、後手の佐々木勇気八段(30)が広瀬章人九段(37)を下し、2勝0敗で藤井聡太竜王(22)=王将含む7冠=への7番勝負初挑戦を決めた。

 タイトル戦出場も初めてとなった佐々木は「藤井竜王との対戦は持ち時間の長い将棋(7番勝負は8時間)でかなり久しぶり。しっかり自分の納得いく将棋を指したい」と感極まる表情を浮かべた。初対戦だった17年には藤井の連勝記録を29で止め、一躍その名をとどろかせたが、以降は4連敗。それでも今春のNHK杯決勝では藤井の連覇を阻み、存在感を再び示した。「どうやって藤井竜王に勝つかをぼんやり考えてきたが、今回の7番勝負に出ることで勝たなければならないと明確になった。それに向けて取り組みたい」。言葉を選びながらファイティングポーズをとった。

 7番勝負は10月5日、東京都渋谷区で開幕する。