<ブラックペアン シーズン2>パガニーニ、ベートーベン、サン=サーンス…手術シーンで流れるクラシック音楽が話題

AI要約

二宮和也さん主演のドラマ「ブラックペアン シーズン2」で流れるクラシック音楽のBGMが話題になっている。第1話ではパガニーニの「24の奇想曲」第24番が使われ、天城の手技を象徴している。第2話ではベートーベンの「悲愴」第3楽章が手術シーンを盛り上げる。

海堂尊さんの原作に基づき、二宮さんが心臓外科医役を演じるドラマで、手術シーンに使われる音楽は物語に深い印象を与えている。

各話で使われるクラシック音楽は、キャラクターや緊張感を表現するのに効果的に使用されており、ドラマの世界観を一層引き立てている。

<ブラックペアン シーズン2>パガニーニ、ベートーベン、サン=サーンス…手術シーンで流れるクラシック音楽が話題

 二宮和也さんが主演を務め、TBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送中のドラマ「ブラックペアン シーズン2」で、二宮さんが選曲に関わっているという、各話の手術シーンなどで流れるBGMのクラシック音楽が話題だ。8月18日放送の第6話の前に、第5話までに流れた名曲の数々について解説する。

 ドラマは、「チーム・バチスタの栄光」シリーズなどで知られる海堂尊さんの「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)が原作。二宮さんは、シーズン1で“オペ室の悪魔”と呼ばれた天才外科医・渡海征司郎を演じたが、シーズン2では心臓冠動脈バイパス術の世界的大家で、“ディアブル(悪魔)”と呼ばれるほどの金の亡者、天城雪彦を演じている。

 ◇第1話 パガニーニの「24の奇想曲(カプリース)」第24番

 第1話で、天城(二宮さん)がオーストラリアのゴールドコーストでパク・ソヒョン(チェ・ジウさん)の心臓の手術をする際に流れたのが、ニコロ・パガニーニが作曲したバイオリン独奏曲「24の奇想曲(カプリース)」第24番だった。

 世界でただ一人、冠動脈バイパス手術「ダイレクトアナストモーシス」の技術を持つ天城の手技を目の当たりにした世良(竹内涼真さん)が、言葉を失う場面で印象的に使われていた。

 イタリアのバイオリニスト、パガニーニは超絶技巧の持ち主で、「その演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」とうわさされるほどだったという。

 「手術は芸術だ」と豪語する“ディアブル(悪魔)”天城を象徴するテーマ曲といえる。

 ◇第2話 ベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」第3楽章

 第2話では、天城が洋菓子店を営む繁野隆道(誠直也さん)の公開手術でダイレクトアナストモーシスを成功させる。

 退室後、別の者が心臓内の石灰化部分を除去したことで大量出血。再びオペ室に戻った天城が、出血部分にフェルトを縫い付けて止血するシーンで、ドイツのピアニストで作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンのピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」第3楽章が流れた。