ガンホー、上半期は28.5%減益 「パズドラ」好調もRagnarokが反動減、ディズニー新作で北米圏狙う

AI要約

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2024年12月期第2四半期の業績を発表し、売上高と営業利益が前年同期比で減少した。

主力タイトル「パズル&ドラゴンズ」のダウンロード数記録更新や新作タイトルリリースにより一部増収となったが、Ragnarok関連タイトルの広告宣伝費増加や反動減で減益になった。

2016年から海外展開を重視し、アジア圏での支持や北米圏の拡大を目指す中、ディズニーテーマの新作スマホRPGのリリース準備を進めている。

ガンホー、上半期は28.5%減益 「パズドラ」好調もRagnarokが反動減、ディズニー新作で北米圏狙う

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは9日、自社の2024年12月期第2四半期(以下、上半期)を発表。売上高は前年同期比20.7%減の536億5,500万円、営業利益は同28.5%減の122億700万円と減収減益だった。

同社はリリース10年を超えるスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」を筆頭に、子会社のGravity社が「Ragnarok(ラグナロク)」シリーズを展開。主力の「パズドラ」では、今年5月24日に国内累計6,200万ダウンロードを突破。DL数突破キャンペーンや各種コラボイベントを行ったことが奏功したことで、前四半期比(QonQ)では増収となった。

一方、Ragnarok関連タイトルの新規リリースを同四半期に行ったことで、広告宣伝費が増加。これに2023年に東南アジアでリリースした「Ragnarok Origin」の反動減が加わったことで、QonQ・YonYともに減益に着地した。

ガンホーとその子会社は2016年より海外展開に重点を置いたタイトル展開を行っており、現在もグローバル展開を念頭に置いた新作タイトルを5本リリース予定。2016年で11%だった海外売上比率は54%までに拡大しており、Ragnarokシリーズのアジア圏での支持が大きく寄与している。

また、今後は売上構成比で4%留まりとなっている北米圏を拡大したい考えを示しており、7月にはディズニーを題材に、可愛らしいピクセルイラストを用いたスマホRPG「ディズニー ピクセルRPG」を発表。2024年内リリースを見込んでおり、目標達成に向け準備を進めている。また、通期の業績予想は引き続き開示していない。