【漫画】雨の日、震える陰キャ女子が傘を持っていない…陰キャ男子の行動とは? オチが「定番じゃないんかい」【作者インタビュー】

AI要約

雨の日、陰キャ男子の「志月恵助」と陰キャ女子の「楠木静」が出会い、傘を巡る状況から物語が始まる。

みいみつきさんによる漫画『楠木さんは高校デビューに失敗している』がX(旧:Twitter)で話題となり、距離感や共感を呼ぶリアルな陰キャの交流を描いている。

作品は中学時代のふたりの交流を描き、陰キャながらもお互いを認識しながらも、恋愛要素のあるシーンが違った展開になる点に特徴がある。

【漫画】雨の日、震える陰キャ女子が傘を持っていない…陰キャ男子の行動とは? オチが「定番じゃないんかい」【作者インタビュー】

 雨の日、陰キャ男子の「志月恵助」は下校しようとするとき、陰キャ女子の「楠木静」を見かけます。いつも図書館で一緒になるので顔見知りではありますが、お互い名前などの詳しいことはよく知りません。楠木は傘がなくて困っている様子でしたが、志月は気にせずに帰ろうとします。すると楠木は体調が悪かったようで寒さに震えだして……?

 みいみつきさん(@PKyuriri)が「傘を貸しても陰キャ男子と陰キャ女子では恋愛に発展しない話」としてX(旧:Twitter)に掲載した『楠木さんは高校デビューに失敗している』が話題です。

 いいね数は3.3万を超えており、読者からは「距離感の描き方がリアル。自分も陰キャなので共感しかない」「この懐かしい感じ、学生時代を思い出しました(笑)」「なんでも聞きやすい最初のタイミングを逃すと聞きづらくなるのは、一般に通用する話よね」などの声があがっています。

 みいみつきさんは漫画家として活動しています。Webマンガ誌「comic POOL」の連載作品『楠木さんは高校デビューに失敗している』(一迅社)が単行本化され、2024年6月25日には第4巻が発売されました。高校デビューした志月と楠木。お互いの「元陰キャ」の過去を知る者同士が、理想の高校生活を目指す物語です。今回は、2023年1月27日に「comic POOL」に掲載された、高校デビューする前の主人公ふたりを描いた番外編をご紹介します。

 作者のみいみつきさんにお話を聞きました。

ーー今回、X(旧:Twitter)に投稿した『傘を貸しても陰キャ男子と陰キャ女子では恋愛に発展しない話』は、学校ではあまり目立たない男の子と女の子の交流を描いたストーリーです。物語の設定を選んだ理由や、作品に込めた思いなどを教えて下さい。

 男の子が女の子に傘を貸すという行為は、昔から恋愛マンガにおける定番のシーンかと思います。ですが、中学時代の志月と楠木はお互いを認識しているものの交流がなく、しかも陰キャなので、そんなふたりだったらこのシーンでどんな反応をするかなと考えながら描きました。定番のオチとはならないのが、このふたりらしいなと思っています。