元テレ東・福田典子、パリ五輪へ弾丸旅を直撃!背中を押したのはテレビが伝えた「選手たちの顔」

AI要約

福田典子が弾丸でパリ五輪を観戦することを決め、現地で新城幸也選手やその妻と出会う。

五輪取材経験を持つ福田は、テレビ局を離れての旅に踏み切った理由や思いを語る。

スポーツへの情熱を持ち続ける福田は、自らの決断でパリへ向かい、現地の競技会場へと向かう。

元テレ東・福田典子、パリ五輪へ弾丸旅を直撃!背中を押したのはテレビが伝えた「選手たちの顔」

《パリへ行きます!弾丸!一泊だけ!》

 8月2日、インスタグラムにこう投稿したのは、元テレビ東京アナウンサーで、現在はベンチャー企業広報兼フリーで活躍する福田典子。五輪を観戦しに、弾丸でパリを訪れることにしたという。

 3日、パリ五輪自転車ロードレース男子の競技地点に現われた彼女に話を聞いた。

「今日走っている新城幸也選手には、以前から取材でお世話になっていて、奥様とも仲よくさせて頂いているんです。もはや友達を応援するような気持ちです。新城選手がどう思ってくれているかわからないですけど(笑)」

 この日、現地に応援に来ていた新城選手の妻とも親し気に言葉を交わし、選手思い入れの地でのレースの興奮を分かち合っていた。

 福田は、2013年に新卒で福岡のRKB毎日放送に入社し、アナウンサー人生をスタート。2016年に退社し、「大舞台に向けて日々努力を重ねる選手たちの、背景や周囲の人たちを含めた五輪への道筋を取材したい」と、同年8月からテレビ東京に入社。実際、同局で東京五輪を取材。そして2024年3月、テレ東を退社する。

 新しい道を歩み始めたばかりでの弾丸旅だ。渡仏するかどうか、本人にも迷いがあったという。

「新城選手はツール・ド・フランスを何度も完走していて、もうパリにも20年以上住んでいる。彼にとっては第2の故郷みたいな場所です。そこで五輪が開催されるという機会を、『友人として現場で見なくていいのか』という思いはずっとありました。

 でも、スケジュールどうしようとか、仕事どうしようとか、かなり悩んでいました。転職したばかりなのに休みをがっつりとっていいのか、みたいな引け目もあって。

 一方で、『一生に一度でも見られるとしたら、自分なら見に行きたい』という言葉を知人からかけられて。その言葉を聞いて『確かにそうだよな』と心揺らいだんです」

 福田の背中を強く押したのは、テレビ局から離れて見ていた五輪報道だった。福田が日本を出発したのは、すでにパリ五輪が中盤に差しかかったころ。さまざまな選手の悔し涙や笑顔が、テレビには映し出されていた。

「本当につい最近になって、パリ五輪の盛り上がりを見ていて、心動かされました。阿部詩選手が無念の敗退で泣いている様子とか、スケートボードの吉沢恋選手が金メダルをとったりだとか……。そうした姿を画面越しに見ていて、改めてテレビのスポーツ中継の大切な役割を実感しました」

 福岡時代から長くスポーツを見つめてきた福田には、中継を見ていても、当時取材した選手の努力や苦労が思い出されたという。

「やっぱり、テレビ局にいたときほど日中にがっつり観戦できるわけでもないので、感じ取れる感動が今までより少ない気がしていて。

 仕事で行っていてもプライベートで行っていても、現地に行っている人たちのことをうらやましいと思ったんです。このままパリに来ないでいたら、多分『いいな~』で終わって、後悔が残ると思いました。

 それで、3日前くらいにパリ行きを決めました。フランスの友人に便利なアプリとか移動の仕方を教えてもらったくらいで、ほとんど何も準備せずに来ちゃいましたよ(笑)」

 そう笑った福田。この日、レースが終わったのは夕方だっただが、もう一件、今度は電車で1時間ほどかかる陸上の競技会場へ向かうという。慣れない英語で現地スタッフに道順を聞き、地下鉄に乗り込む。その様子からは、冷めないスポーツへの情熱がにじみ出ていた。