「そういうのは求めてない」元CoCo 宮前真樹(51)かわいいアイドルになりたい自分と乖離したキャラ設定に苦しんで

AI要約

宮前真樹さんは、16歳の時にアイドルグループCoCoのメンバーとして活躍し、ショートカットのボーイッシュなイメージに悩んでいたことを告白。

ファンからは可愛らしいキャラクターとして愛されていたが、実際は人見知りで口数の少ない性格であった。

事務所の方針により、ボーイッシュなイメージを壊さないように苦労していたが、かわいく見られたいという思いがあり、葛藤を抱えていた。

「そういうのは求めてない」元CoCo 宮前真樹(51)かわいいアイドルになりたい自分と乖離したキャラ設定に苦しんで

80年代後半に人気を博したアイドルグループ・CoCoのメンバーとして活躍した宮前真樹さん。実は当時、事務所から「可愛いアイドル禁止令」(?)が出ており、人知れず悩んだ時期があったそうです。(全3回中の1回)

■聖子ちゃんに憧れアイドルになるも「ボーイッシュ」担当に

── 宮前さんは16歳のとき、自分の意思で『乙女塾』のオーディションを受けたそうですね。

宮前さん:はい。松田聖子さんに憧れていてアイドルになりたかったんです。歌番組でご本人に会えたときは感激しました。自分たちにもファンができて、親衛隊がハッピに名前を背負ってくれたり、ハチマキに名前を入れてコールしてくれたときも嬉しかったですね。たぶんそういう文化が残っていた最後の時代だと思います。最初のころは何もかも新鮮で感動していましたが、ファンの人が抱いている私のイメージと実際の性格にけっこうズレがあって、そういう意味で精神的につらいときがありました。

── ショートカットの元気で明るい女の子というイメージでした。

宮前さん:実際は、子どものころから人見知りで口数の少ないタイプなんです。でも、自分に与えられたキャラクターは、ショートカットのボーイッシュで元気な女の子。それをどういうふうに表現したらいいのかわからなくて…。ボーイッシュなイメージを壊さないように頑張っていたのですが、だんだん重くなってしまって。

やっぱり「かわいく見られたい、髪の毛を伸ばしたい」と思ってしまうんです。CoCoの衣装のイメージカラーがピンクで、ふわふわして可愛い衣装が多かったのもあったと思います。他のみんなは髪が長いから似合うけれど、私だけ運動部みたいなショートカットなので、可愛い衣装がどうにも似合わない。カラーリングもしちゃいけなくて。そういうことにも子ども心に傷ついていました。

かわいくなりたいし、かわいく見られたい。でも事務所の人に「そういうキャラクターは求めてないんだよ」と説明されて…。あきらめて髪を切るんですが、少し伸びてきたのをそのままにしていたら、撮影の1時間前に私だけ先に呼ばれ、現場で髪を切られて。その繰り返しでした。これでいいんだと思えるまでけっこう時間がかかった気がします。アイドルに憧れていたぶん、なりたいアイドルと違うところにいるのがつらかったですね。