現・帝劇最後の「DREAM BOYS」に渡辺翔太「チャンプは慎太郎以外浮かばなかった」

AI要約

「DREAM BOYS」の製作発表が行われ、渡辺翔太、森本慎太郎、紫吹淳、鳳蘭が登壇した。

今回の公演は、帝国劇場でのクロージングラインナップとして披露される最後の「DREAM BOYS」となる。

公演に向けて出演者たちは意気込みを語り、堂本光一からのビデオメッセージも紹介された。

渡辺と森本が再共演する理由や過去のエピソード、堂本からのメッセージ、紫吹と鳳の帝劇デビューについてなどが話題となった。

出演者たちが帝劇から持ち帰りたいものなども明かされた。

公演は2024年10月に帝国劇場で行われる予定で、チケットの一般販売は9月に開始される。

現・帝劇最後の「DREAM BOYS」に渡辺翔太「チャンプは慎太郎以外浮かばなかった」

「DREAM BOYS」の製作発表が、昨日7月31日に東京都内で行われ、主演の渡辺翔太(Snow Man)、チャンプ役の森本慎太郎(SixTONES)、そして紫吹淳、鳳蘭が登壇した。

「DREAM BOYS」は、2004年に滝沢秀明主演で初演されて以来、亀梨和也、玉森裕太、岸優太、菊池風磨らが主演を務めてきた作品。2019年からは演出を堂本光一が担い、上演されてきた。来年2月の東京・帝国劇場(以下帝劇)の休館に向けたクロージングラインナップの一環として披露される今回は、現・帝劇で最後の「DREAM BOYS」となる。出演者には昨年の公演にも出演した渡辺、森本のほか、少年忍者のメンバー、紫吹、鳳が名を連ねた。

渡辺は「前回お話をお受けしたときは『僕にできるか?』と思っていたけど、公演を終えてみるとすごい達成感で、『またやりたい』と感じた」と前回を振り返り、「『この2人に任せて良かった』と思ってもらえるように精進します。今回が最後というつもりで、背筋を伸ばしてがんばりたい」と意気込みを述べる。

森本は、前回公演で思うように演じられなかった部分があり、今回の出演依頼を断ろうとしていたと明かしつつ、「翔太が電話で『俺は慎太郎ともう1回やりたい』と言ってくれた。それに(自身の所属グループである)SixTONESのメンバーもみんな『翔太と慎太郎の「DREAM BOYS」をまた観たい』と声をかけてくれて、背中を押された」と出演を決意した経緯を明かす。森本の発言を受け、渡辺は「全部しゃべるじゃん!」と苦笑いしながらも「チャンプ役は慎太郎以外、浮かばなかったんです」と森本への厚い信頼をのぞかせた。

会見では演出の堂本からのビデオメッセージが披露された。堂本は「翔太の謙虚さが本番では熱い思いになり、お客様に届いていた。慎太郎も、チャンプの抱える悲しみや優しさをうまく表現してくれた」と前回の2人のパフォーマンスを称賛し、「今年は僕の『Endless SHOCK』の公演が『DREAM BOYS』稽古期間と重なる。演出家として稽古をどうしようか考えていますが(笑)、今回は2人にカンパニーを引っ張ってもらいたい」と渡辺と森本にエールを送る。また渡辺が「楽屋のれんが欲しい」、森本が「一緒に食事したい」と堂本にリクエストしていたことに触れ、堂本は「今、2人ののれんを作ってもらっているけど……もっとはよ言ってくれへんか!?(笑) 今回の公演には間に合わへんと思う! でも今後も舞台に出るとき使ってくれたらうれしい」と明かす。続けて堂本は「食事も、今年中にぜひ3人で」と森本にもメッセージを送りつつ、「今回の『DREAM BOYS』も良い舞台にしたい。自分もその一端を担えるようがんばります!」と結んだ。

会見では本公演が現・帝劇クロージングラインナップの1つであることにちなみ、紫吹と鳳が帝劇デビューを果たした際の写真が紹介された。2004年に「喝采 -愛のボレロ-」で初めて帝劇に立った紫吹は「女性役だったけど、宝塚の男役を卒業したばかりだったからどう演じたらいいかわからなくて、“さまよって”いたわね(笑)」と自身の写真を指す。また「DREAM BOYS」出演に際し紫吹は、渡辺と森本に視線を送りながら「キラキラな2人にパワーをもらっています。私も若いエネルギーをもらって輝きたい」と話し、「節目の年にまた出演できて光栄。今年も心を込めて演じます」とコメントした。

鳳は1981年の「スウィーニィ・トッド -フリード街の奇妙な床屋-」で帝劇に初出演。鳳は「スティーヴン・ソンドハイムの音楽が難しくて、松本白鸚(当時は市川染五郎)さんと1000回くらい稽古した」「帝劇の『レ・ミゼラブル』にも出演しましたが、私が演じたマダム・テナルディエが子供をいじめる役で、ファンが3分の2くらい減った(笑)。でも『レ・ミゼラブル』は素晴らしい。演じながら、毎日曲を聴いて感動していました」と思い出を語る。今回の「DREAM BOYS」に向けては「この作品にはミュージカル、歌、ダンス、レビューが詰まっている。また出演できて幸せ」と笑顔で述べ、渡辺と森本に対し、「若い頃の苦労は買ってでもしろ、と言います。2人も今後どんな仕事があるかわからないから、東宝の人に譜面をもらってぜひソンドハイムの曲を練習してみて」とエールを送った。

記者から「現・帝劇のものを持ち帰れるとしたら、何が欲しい?」と尋ねられると、紫吹は「素晴らしい作品を生んだ稽古場の一部」、鳳は「旧・宝塚大劇場が取り壊されたとき、座席に付いている番号札をもらったので、帝劇の番号札も欲しい」とそれぞれ語る。また渡辺は「同期や先輩と、よく一緒に帝劇の大浴場に入ってその日の公演を振り返っていた。その思い出を持ち帰りたい」と回答し、森本は「楽屋の畳を1畳いただきたい」と笑いを誘った。

会見では、渡辺と森本が改めて互いについて語る場面も。渡辺が「慎太郎は表裏がなく、いつも太陽のように明るい。だから彼の周りに人が集まるんだろうなと思います。……大好き!(笑)」とはにかむと、森本は「しょっぴーは僕と真逆で、すごく真面目。稽古の合間もずっと台本を見てブツブツ言っています。その姿勢は僕にはないもので、『この人のこと大好きだな』と思いますね」と笑顔で話した。

公演は10月9日から29日まで帝国劇場で行われる。チケットの一般販売は9月7日にスタート。

■ DREAM BOYS

2024年10月9日(水)~2024年10月29日(火)

東京都 帝国劇場

□ スタッフ

演出:堂本光一

□ 出演

主演:渡辺翔太(Snow Man)

Champ:森本慎太郎(SixTONES)

田村海琉(少年忍者) / 織山尚大(少年忍者) / 川崎皇輝(少年忍者) / 内村颯太(少年忍者) / 深田竜生(少年忍者) / 黒田光輝(少年忍者) / 檜山光成(少年忍者) / 久保廉(少年忍者) / 小田将聖(少年忍者) / 元木湧(少年忍者) / 北川拓実(少年忍者) / 青木滉平(少年忍者) / 安嶋秀生(少年忍者) / ヴァサイェガ渉(少年忍者) / 鈴木悠仁(少年忍者) / 瀧陽次朗(少年忍者) / 川崎星輝(少年忍者) / 山井飛翔(少年忍者) / 長瀬結星(少年忍者) / 豊田陸人(少年忍者) / 稲葉通陽(少年忍者) / 紫吹淳 / 鳳蘭

※川崎皇輝、川崎星輝の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。