『虎に翼』での関東大震災がトレンド入り 航一の語りに「こんなに切り込んで大丈夫か」

AI要約

伊藤沙莉が主演するNHK連続テレビ小説『虎に翼』の最新エピソードで、関東大震災にまつわる事件が描かれる。

航一が部下の入倉に対し、関東大震災で起きた朝鮮人虐殺について語りかけるシーンが印象的。

航一の胆力に称賛の声が上がり、SNSでは話題になるほどの切り口となっている。

『虎に翼』での関東大震災がトレンド入り 航一の語りに「こんなに切り込んで大丈夫か」

 俳優の伊藤沙莉が、主人公・佐田寅子を演じるNHK連続テレビ小説『虎に翼』(月~土曜午前8時)。30日に放送された第87回で、航一(岡田将生)が部下の入倉(岡部ひろき)に向けて、関東大震災にまつわる事件を説明する様子が描かれた。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 放火事件の公判では、金顕洙(許秀哲)の無実を訴える弟・広洙(成田瑛基)に、小野(堺小春)が思わず声をかけた。その後、寅子のもとを訪れた弁護士の杉田次郎(田口浩正)から、小野にはかつて朝鮮人の恋人がいたこと、結婚しようとしたが親の猛反対にあい別れさせられたことが知らされた。

 裁判をめぐって、入倉が弟・広洙に疑いの目を向けると、寅子から「臆測ですよ」とたしなめられた。それでも入倉は「火のないところに煙は立たずですよ」と続けると、航一が「なるほど」とつぶやき、「入倉くんは昭和生まれですからね。佐田さんもあまり記憶にない」と関東大震災での流言について説明した。

 航一は「あのとき『朝鮮人が暴動を起こした』という流言が飛び交って、大勢の罪のない朝鮮人が殺されたことは?」と話し始めると、「朝鮮人虐殺」をめぐる新聞記事が挿入された。続けて、「差別が生まれる理由はさまざまです。火のないところに煙は立たずで終わらせるのか、それとも、その煙をあげたのは誰なのかを見極めるのか」と寅子と入倉に向かって、淡々と語りかけた。

 その後、3人で昼食にしようという航一だったが、ばつの悪そうな入倉は「放っておいてください」と部屋を後にした。

 この場面にSNSでは「関東大震災の話がここで…」「踏み込んだ航一さん!」「この朝ドラ、胆力が凄い」「こんなに切り込んで大丈夫か」「ドラマの覚悟を感じる」「真っ向勝負だ」などの声が上がり、Xでも「関東大震災」「昭和生まれ」がトレンド入りするなど注目を集めていた。