乃木坂46・黒見明香、アイドル界初!? "グラブの神様"考案の「湯もみ」に挑戦&NPB&MLBの守備職人を独自ピックアップ!【MLB連載 9-6-3のファインプレー! #26】

AI要約

乃木坂46の4期生である黒見明香がMLBの魅力を伝える連載企画。今回は野球工房でグラブの湯もみ体験と守備職人についてのトークを紹介。

グラブの湯もみや型付けによる工程を体験し、プロの技術に触れる。道具の大切さと選手の努力を感じる。

守備職人の選手やメジャーリーガーについて議論。各プレイヤーの守備力や特徴について紹介。

乃木坂46の4期生であり、野球好きと知られる黒見明香がメジャーリーグベースボール(以下、MLB)の魅力を伝える初冠企画MLB連載「9-6-3のファインプレー!」。前回に引き続き、東京・新小岩にある「野球工房9」へ取材を敢行!今回は匠の技である湯もみ体験、さらにはグラブの達人が選ぶ、守備職人についてのトークをお届けします。

■アイドル界初!?くろみんグラブの湯もみに挑戦

皆さんこんにちは、乃木坂46の黒見明香です。前回に引き続き、新小岩にある野球工房9さんにお邪魔して、40年を誇るグラブ職人のリペアマイスター・村田洋一さんと共に、湯もみ体験、さらには「守備職人」というテーマでトークを展開したいと思います!

コラムのバナーで使用している私のグラブ。実はまだほぼ使ったことがなく、正直キャッチボールをしても、ポロリばかりなんです。村田さんの匠の技によって、実戦で使用できるグラブになるのか――。私も湯もみ、型付けを体験したいと思います!

黒見:私のグラブ、固くて全然キャッチすることができないんです。このグラブも型付けすることができますか?

村田:そうですね、明日からキャッチボールすることができますよ。

黒見:本当ですか、私も村田さんの技術に触れることはできますか?

村田:一緒にやってみましょう!

■くろみん、湯もみ、型付けに挑戦!の模様は動画で!

村田:すごく手つきがいいです。とてもセンスがあると思います。筋がいいですね。ちゃんとグローブが曲がるようになっています!

黒見:湯もみ、型付け体験しました!プロの技からしたら、本当に素人な私の湯もみ、型付けですが、それでも硬くてまったくキャッチできなかったグローブが、しっかりボールをつかむことがでました。野球は、選手のポテンシャルはもちろんなのですが、道具一つ一つをしっかり、丁寧に使うことで、さらに能力がアップすることを知ることができました。お話を聞くと、湯もみ、型付けをしてグローブを渡しても、本当に自分のものにするには、2年ぐらいの時間を要するとのことでした。

気の遠くなるような時間ですが、だからこそファンがため息をつきたくなるような華麗なプレイを見せてもらえるんですね。今回の取材によって、野球の見方がさらに深くなった気がします。

■くろみん&グラブ職人が選ぶ「守備職人」

ここからは村田さん、そして村田さんの息子さんで「野球工房9」の店長である順さんと、最高の守備職人というテーマで最強の守備職人を選びたいと思います!

■現役プロ野球選手編 内野手

黒見:私は広島カープの菊池涼介選手をあげたいです。守備範囲の広さはもちろんですが、送球の安定感はすごいなと。

村田洋一:菊地選手は考えましたが、私はソフトバンクの今宮健太選手をあげたいです。逆シングルからの送球がすごい。スピードが落ちないし、ハンドリングがとても柔らかい。西武ライオンズの源田壮亮選手と悩んだのですが、順応性からいくと今宮選手を推したいです。

村田順:僕は源田壮亮選手ですね。元々動きの柔らかさはありますが、難しい打球も簡単に処理できる。肩も強いですし、送球も早い。WBCで骨折しながらも安定した守備力を見せたのも驚きでした。

■現役プロ野球選手編 外野手

村田順:今年ケガをしてしまいましたが、やっぱりソフトバンクの柳田悠岐選手ですね。「これは抜けたな!」と思うようなあたりでもしっかりキャッチしますからね。今年36歳になるのですが、めちゃくちゃ走りますよね。肩も強いですし、最強だと思います。

村田洋一:僕も柳田君かなと思ったのですが、被ったので、期待を込めて日本ハムの万波中正選手にします。足、肩を考えても、日本で唯一メジャーの可能性を感じる外野手。まだ24歳と若いので、2~3年後がとても楽しみです。

黒見:私も万波選手に注目していたのですが、ジャイアンツの重信慎之介選手にします。肩も強いし足も速い。打球の飛んでくる方向に対しての第1歩目のスピードがすごい。怖がらずに次の塁に進む足も守備面では大きなアドバンテージになると思います。

■メジャーリーガー編

村田洋一:あまりメジャーリーグには詳しくないのですが、それでもすごいなと思ったのは、「オズの魔法使い」と言われたオジー・スミス選手ですね。

村田順:確かにオジー・スミスは、イレギュラーした打球を、セカンドベース側に飛び込んでキャッチしている映像を見たことがありますが、本当にすごかったですね。でもあげられてしまったので、僕はレッズのブランドン・フィリップス選手を推奨します。セカンド方面に飛んだボテボテのゴロを、突っ込んでキャッチし、自分の股の下を抜いてファーストに投げたシーンはびっくりしました。野球を知らない人でも、彼の守備を見たら驚くと思います。

黒見:私はカージナルスのノーラン・アレナド選手です。球際に強く、3塁線の打球への対応などはすごく惹かれます。デビューから2022年まで、10年連続でプラチナゴールドグラブ賞を受賞しているように、とても信頼できる選手だと思います。

■レジェンド守備プレイヤー

村田洋一:イチロー選手、新庄剛志選手、秋山幸二選手。外野ではこの3人が突出していると思います。あとセカンドだと巨人の篠塚和典選手。足は速くないですが、とてもキャッチングが上手いです。パ・リーグだと近鉄の大石大二郎選手、ロッテの小坂誠選手。どちらもポジショニングと一歩目のスピードが特筆できます。

村田順:僕はスパイダーマンと異名をとったトリー・ハンター選手ですね。ホームランボールをもぎ取る映像は、本当にすごいなと思います。

黒見:私は城島健司捕手。映像でしか見たことはありませんが、キャッチングがすごい。もちろん肩もすごいですし、本当に感動しました。

■<取材後記>

グローブを柔らかくして使うのは知っていましたが、こういう職人がいるというのは知らなかったです。以前お邪魔したベルガードさんもそうですが、道具を作って選手を支えている専門家の方がいるのを改めて知りました。グローブは時間をかけて試合で使えるというのは衝撃的でした。まさに選手にとってグローブやバットは相棒なんだなと思いました。

わたしにとっての相棒は……ファンの皆さんですね。好きな野球の仕事に携わらせていただいているのは、元プロ野球選手の里崎智也さんのバッティングフォームを真似したりしたのがきっかけでもあります。それをファンの方がSNSを通して伝えてくれたことで、大きく広がっていきました。

「ABEMA」では今シーズン、ドジャース戦やパドレス戦をはじめ、今永昇太投手や鈴木誠也選手が所属するシカゴ・カブス戦、千賀滉大投手や藤浪晋太郎投手所属のニューヨーク・メッツ戦のほか、昨年に引き続きロサンゼルス・エンゼルス戦などを含む様々なMLB公式戦324試合を生中継。

相棒という言葉が適しているか分かりませんが、私が成長できるのは、スタッフの方々やメンバーはもちろんですが、ファンの方々の助けがあってこそなんです。

また村田さんにとっての師匠が江頭重利さんであるように、私にとっては、乃木坂46の先輩から学んだり教えてもらうことがすごく多かったです。いまは3~5期生しかいないのですが、最初の乃木坂46を作ってくれたのは1期生の皆さん。それを継いだのが2期生、3期生。私たち4期生も、5期生が入ってきて先輩になったんだなと思いますし、先輩から受け継いだものを、しっかりと伝えていけるように頑張ります!

取材協力:「MINT三宮店」(兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目5-10 三宮オーパ別館)