【パリ五輪】開会式のボート通過でよみがえるジュリエット・ビノシュの代表作「ポンヌフの恋人」

AI要約

パリ五輪開会式のセーヌ川をボートで下る選手団のパレードは斬新で、8〜10の橋やゲートをくぐる予定。

パレードの途中にある「ポンヌフ」という橋は映画「ポンヌフの恋人」の舞台として有名で、投稿やフリマサイトでも話題に。

映画「ポンヌフの恋人」は、ポンヌフで暮らす芸人と画学生の純愛を描いた作品で、花火に包まれた橋で踊るシーンが名場面とされる。

【パリ五輪】開会式のボート通過でよみがえるジュリエット・ビノシュの代表作「ポンヌフの恋人」

 日本時間27日未明に始まるパリ五輪開会式。選手団がセーヌ川をボートで下る予定の6キロに及ぶパレードは斬新さで際立つ。オステルリッツ橋から流れに沿って西へと進み、イエナ橋を経てトロカデロ広場でセレモニーはフィナーレを迎える。

 大会ホームページによると、行進でボートは8~10の橋やゲートをくぐる。その1つが「新しい橋」を意味する「ポンヌフ」。日本では1992年に公開されたフランス映画の傑作「ポンヌフの恋人」の舞台で知られる。セーヌ川下りの開会式により、X(旧ツイッター)では「フランスの橋といえばポンヌフの恋人」「ポンヌフの恋人観たくなる人多そう」「オマージュがあるらしい。楽しみ」といった投稿が寄せられた。フリマサイトでは「オリンピック記念」なるDVDの出品もあった。

 作品紹介文によると同作は、ポンヌフで暮らす天涯孤独な大道芸人の青年アレックスと、失恋の痛手と失明の危機から家出をした画学生ミシェルの純愛を描く。乱舞のよな花火に包まれた橋で、狂気が全身を貫くようなアレックス(ドニ・ラヴァン)がミシェル(ジュリエット・ビノシュ)と踊る場面は「歴史に残る名シーン」との評価も。生むきだしのカップルによる「疾走する愛」を象徴していた。ラヴァン、フランスを代表する女優のビノシュ、「アンファン・テリブル」(恐ろしい子供)の異名がある1人のレオス・カラックス監督にとって代表作とされる。

 五輪の開閉会式に花火はつきもの。ポンヌフへのオマージュ花火が夜空を飾れば、映画を思い出して歓喜する者が続出しそうだ。