『シュリ デジタルリマスター』9月公開 “韓流の原点”が25年の時を超えて4Kデジタル化

AI要約

韓国映画『シュリ』がデジタルリマスターされ、4Kで公開されることが決定。1999年に公開され、大ヒットを記録した作品で、南北対立を描いたスパイアクションと切ないラブストーリーが特徴。

監督・脚本はカン・ジェギュが務め、出演者にはハン・ソッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシク、ソン・ガンホなどが名を連ねる。作品が大ヒットしたことで出演者たちが韓国映画界で重要な存在となった。

劇場上映・配信が制限されていたが、25周年を迎えるアニバーサリー・イヤーに4Kデジタル修復され、劇場再上映が決定。監督の粘り強い努力が実を結び、再び観ることができる。公開されたポスタービジュアルと予告編も注目されている。

『シュリ デジタルリマスター』9月公開 “韓流の原点”が25年の時を超えて4Kデジタル化

 韓国映画『シュリ』が、『シュリ デジタルリマスター』として4Kデジタル化され、9月13日より公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が公開された。

 南北対立を描いたスパイアクションであり、切ないラブストーリーである本作は、1999年2月13日に韓国で公開されると、『タイタニック』を超える621万人を動員を記録。翌年、日本でも公開され、当時の韓国映画としては空前の興行収入18億円を突破する大ヒットを記録した。

 監督・脚本は、『JSA』などのカン・ジェギュが手がけ、『八月のクリスマス』のハン・ソッキュ、『告白、あるいは完璧な弁護』のキム・ユンジン、『オールドボーイ』のチェ・ミンシク、そして『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホらが出演している。

 当時すでに大スターだったハン・ソッキュに加えて、物語の脇を固めたソン・ガンホやチェ・ミンシクは本作を経て韓国映画界の柱を担う存在に。さらに、本作が映画初出演だったキム・ユンジンはその後ハリウッドにも進出した。

 本作は、上映権の問題から長らく劇場上映・配信などが出来なくなっていたが、途切れることのない再上映の熱い声に応えようと監督自身が粘り強い権利交渉を重ね、その努力が実を結び、韓国での公開から25周年のアニバーサリー・イヤーに合わせていよいよ劇場再上映されることとなった。4Kデジタル修復作業には、監督も関わっている。

 公開されたポスタービジュアルは、2000年公開当時のキーアートを踏襲しつつも、画質がクリアとなったことで、韓国情報部の室長ユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とその婚約者でアクア・ショップを経営するイ・ミョンヒョン(キム・ユンジン)の表情がより際立っている。タイトル下には、当時のポスターにはなかった、ジュンウォンの相棒であるイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)と、ジュンウォンの因縁の存在ともいえる北朝鮮特殊部隊のパク・ムヨン(チェ・ミンシク)の鬼気迫る表情が加えられた。

 あわせて公開された予告編は、4Kデジタルにリマスターされたことで、25年の時を経ても全く色あせることのない壮絶なアクションのスケールと、そこで織りなされる深く切ない愛がより鮮明になっている。サッカーの南北交流試合が行われる巨大スタジアムを舞台に繰り広げられるクライマックスシーンも見どころだ。