ソン・ジュンギが裏社会に生きる孤独な男を熱演!『このろくでもない世界で』

AI要約

『このろくでもない世界で』は、韓国トップスターであるソン・ジュンギが異例の役柄に挑戦する注目作。

物語はDVに苦しむ少年と犯罪組織のリーダーとの出会いを描く。

監督の個人的な経験を元にした重いテーマが描かれる映画。

ソン・ジュンギが裏社会に生きる孤独な男を熱演!『このろくでもない世界で』

『このろくでもない世界で』は、韓国トップスターであり続けるソン・ジュンギが脚本に惚れ込み、いまだかつて目にしたことのないほどワイルドな役柄に挑戦した注目作です。

 継父のDVに怯える18歳のヨンギュ(ホン・サビン)は、義理の妹ハヤン(キム・ヒョンソ)を守るために暴力沙汰を起こして高校を停学、その上、示談金を求められることに。生き抜く術のないヨンギュは、地元の犯罪組織のリーダー、チゴン(ソン・ジュンギ)の門戸を叩くほかありませんでした。仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていきますが、ある日、組織の非情な掟に背いてしまい……。このろくでもない世界で、ほんの一瞬でも彼らに陽が注ぐことはあるのでしょうか?

 監督・脚本は、本作が初長編作品となるキム・チャンフン。実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込み、身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したそうです。

 ヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに三度のオーディションを経たそうです。そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役をBIBI名義でアーティストとしても活躍するキム・ヒョンソが演じます。

 そして、「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽の末裔」で女性ファンを夢中にさせて以来、常にトップスターであり続けるソン・ジュンギが、大きく作り上げた体躯になまなましい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切りました。

 貧困とDVにあえぐ少年と裏社会の孤独な男の出会いと交流。そして思わぬ方向へ走り出す彼らの運命を描き出す本作では、すでに予告編にも登場しているように、ホンダのからの技術供与を受けていたDAELIMの「VF125」と思われるバイクが重要な役割を果たしているようで、その点にも注目です。

『このろくでもない世界で』は、2024年7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開です。