エリック・クラプトンを世に出した「英国ブルースの顔役」J・メイオールさん死去

AI要約

ブルース再評価ブームの中心人物であるジョン・メイオールが亡くなる。

メイオールはザ・ブルース・ブレイカーズを結成し、英国60年代のブルース再評価ブームを支えた。

メイオールはエリック・クラプトンなど後の大物ミュージシャンの才能を引き出す磁石として知られ、数々の賞を受賞した。

エリック・クラプトンを世に出した「英国ブルースの顔役」J・メイオールさん死去

 1960年代中盤から英国を席けんしたブルース再評価ブームの中心人物であるジョン・メイオールさんが、米カリフォルニアの自宅で22日に亡くなっていたことを英BBCが報じた、90歳だった。死因などは明らかにされていない。

 英国出身のメイオールさんは50年代半ば、マンチェスター・カレッジ・オブ・アートに通いながら音楽活動を始めた。60年代前半にはジョン・マクヴィー、ピーター・ワードらと結成したザ・ブルース・ブレイカーズで一気に脚光を浴びた。

エリック・クラブトンを加えた66年7月の1st「ザ・ブルース・ブレイカーズ&エリック・クラプトン」は全英6位を記録した。

 ブレイカーズにはクラプトン、ピーター・グリーン、ジャック・ブルース、ミック・フリートウッド、ミック・テイラーら後の大物ミュージシャンが参加。英国60年代のブルース再評価ブームを支えた。メイオールさんは「ゴッドファーザー・オブ・ブリティッシュ・ブルース」と評される顔役で大物ミュージシャンからリスペクトされ「才能あるミュージシャンを引きつける磁石」とも呼ばれたこともある。その技術で10代から〝神〟とも呼ばれたクラプトンの名声を上げた功労者だった。

 05年に大英帝国勲章(OBE)を受勲。今年、米ロック殿堂入りを果たし「ミュージカル・インフルエンス・アワード」を贈られることが決まっていた。