サンリオキャラクターにも変化? “見た目”だけじゃ足りない、「グッズなし」新人「がおぱわるぅ」が躍進

AI要約

日本のキャラクター大国で新旧のキャラクターが活躍する中、2022年デビューのがおぱわるぅが注目を集める。

ハローキティなど長きにわたり親しまれてきたベテランキャラクターに比べて歴史が浅いが、がおぱわるぅの人気は急上昇している。

キャラクター自体の特徴やストーリー、SNSでの積極的な発信がファンとのコミュニケーションを深める要因となっている。

サンリオキャラクターにも変化? “見た目”だけじゃ足りない、「グッズなし」新人「がおぱわるぅ」が躍進

 数多くのキャラクターが存在するキャラクター大国・日本。新たなキャラクターもどんどん誕生しているが、ハローキティやシナモロールといった何十年にもわたって活躍するキャラクターの人気と知名度は盤石だ。一方、知名度はまだまだこれからだが、SNSの積極的な発信を通してスピード躍進を遂げたキャラクターがいる。2022年デビューながら、『2024年サンリオキャラクター大賞』で21位と大健闘した「がおぱわるぅ」を例に、現代のキャラクターとファンのコミュニケーションのあり方を見てみたい。

■ベテラン勢が上位を占めるなか、健闘した“新人”キャラクター

 幼い頃に出会い、大人になった今も大好きなキャラクターがいるという人は少なくない。世の中には数多くのキャラクターが存在するが、デビュー50周年を迎えたハローキティが圧倒的な人気と知名度を誇っているのも、長年の歴史(=多くの人の大切な思い出)によるところも大きいはずだ。

 サンリオが主催する人気投票企画『サンリオキャラクター大賞』でも、今年の10位以内には20年以上にわたって活躍してきた人気者たちが並んだ。歴史というアドバンテージを持たない新人キャラクターが、上位に食い込むハードルの高さが現れた結果だったと言えるだろう。

 そうした中、2022年デビューながら21位とスピード躍進を果たしたキャラクター・がおぱわるぅに注目してみたい。がおぱわるぅとは「おむらいす島」に暮らす恐竜の子(本名・ぱわるぅ)。おむらいす島には親友のおばけ・ねずみピヨや“ちいさきものたち”(小さな生き物)も生息している。

 「子どもとはいえ、恐竜なのでぱわるぅはとてもパワフルです。持ち前のパワフルさをポジティブに変えて、みんなと楽しく遊んだり、お困りごとを解決したりする優しい子です。ねずみピヨとの出会いも、森から出てきたねずみピヨが岩に押しつぶされていたところを、ぱわるぅが『がおっ』と岩を持ち上げて助けたことがきっかけでした。可愛い見た目からはギャップのあるパワフルさや、ちょっぴりおまぬけなところも好きだとおっしゃる方が増えています」(サンリオ 事業戦略本部 IP創造部 プロデュースチーム/以下サンリオプロデュースチーム)