地球を守る戦隊ヒーローから転落…元レッドが贖罪の旅に出る「ひどくくすんだ赤」公開
映画「ひどくくすんだ赤」は、地球を守る戦隊ヒーローとして栄光の人生を送るはずだった男の転落と再起を描いた作品。
58歳で年収120万円の吉田がかつてのリーダーとして地球の平和を守る活動を行い、その後の転落と後悔、そして贖罪の旅が描かれる。
映画はR15+指定作品で、老い、友情、裏切り、そして赦しをテーマに繰り広げられるストーリーが展開される。
「うまれる」の田中聡が監督・脚本を担当した映画「ひどくくすんだ赤」が7月26日に公開される。
本作は、地球を守る戦隊ヒーローとして栄光の人生を送るはずだったものの転落した男を描いた“リアル戦隊ヒーロームービー”。58歳で年収120万円の吉田は、交通誘導員のアルバイトをしながら目的もなく日々を過ごしていた。彼はかつて、ヒーロー史上最強と言われた「稲妻戦隊サンダーファイブ」のリーダー、サンダーレッドとして仲間と一緒に怪人から地球の平和を守っていたが、自らの愚かな行動によりすべてを台無しにした過去を持っている。後悔し続けている吉田は、自分が犯した罪を許してもらうため、かつての仲間たちへの贖罪の旅に。そしてサンダーファイブが解散した衝撃の真実と、旅に隠された驚愕の目的が明らかになる。
「あんのこと」の松澤仁晶が吉田 / 元サンダーレッドを演じたほか、三溝浩二、金谷真由美、小島怜珠、末次寿樹、岡崎愛莉、大藤瑛史、東遥貴らがキャストに名を連ねた。現在YouTubeでは予告編が公開中だ。
本作を鑑賞した映画監督の篠原哲雄は「人は老いてもなお力を信じ、愛を慈しみ、友情を忘れず、だからこそ裏切りを認めず、自分をも許さない。その果てにある『赤』が鮮烈でえげつなく胸に迫る」とコメント。小説家の馳星周は「どれだけゆるしを乞うてもゆるされることのない生き地獄。松澤仁晶は地獄でもがく男を見事に演じきった」とたたえている。
「ひどくくすんだ赤」は7月26日に東京・テアトル新宿、8月2日に大阪・テアトル梅田、京都・アップリンク京都で公開。そのほか全国の劇場でも順次上映される。
※「ひどくくすんだ赤」はR15+指定作品
■ 篠原哲雄 コメント
人は老いてもなお力を信じ、
愛を慈しみ、友情を忘れず、
だからこそ裏切りを認めず、
自分をも許さない。
その果てにある「赤」が鮮烈で
えげつなく胸に迫る。
松澤仁晶の怪優ぶりが下劣さと紙一重で
尋常ならざるところが面白い。
■ 馳星周 コメント
どれだけゆるしを乞うても
ゆるされることのない生き地獄。
松澤仁晶は地獄でもがく男を
見事に演じきった。
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