演歌歌手・二見颯一、「僕といえばこの曲、と言っていただけるような曲に」 堀内孝雄作曲のバラード、新曲「泣けばいい」への熱い思い語る 

AI要約

演歌歌手の二見颯一(25)が新曲「泣けばいい」に込めた思いを語った。伝説のグループ「アリス」の堀内孝雄が作曲したバラードで、自身の声と堀内らしさが融合した自信作だ。

二見は民謡から演歌歌手として活躍し、多くの愛を歌う曲に「委ねられた曲」という新境地に挑戦している。

新曲に続くカップリング曲「花唄」も、明るい雰囲気で悲しみのない曲として、作詞家もりちよこから高評価を受けている。

演歌歌手・二見颯一、「僕といえばこの曲、と言っていただけるような曲に」 堀内孝雄作曲のバラード、新曲「泣けばいい」への熱い思い語る 

 演歌歌手の二見颯一(25)がこのほど本紙の取材に応じ、8月7日に発売される新曲「泣けばいい」に込めた思いを明かした。伝説のグループ「アリス」の堀内孝雄(74)が作曲を手がけた壮大なバラードで、自身も「二見颯一にしか歌えないメロディー」と語る自信作だ。

 コンサートで堀内の数々の名曲をカバーしてきた二見は、今回のオリジナル楽曲提供に「堀内さんも僕の声を知ってくださっていて、僕の声に合いつつ、堀内さんらしさの残るメロディーをコンセプトに作られた歌です」と声を弾ませた。

 最初に曲を聴き、「一瞬で好きになりました」という。「二見颯一にしか歌えないメロディー。僕といえばこの曲、と言っていただけるような曲になれば」とはにかみながら強い決意を示し、離れ離れになって募る愛を歌う曲に「作詞の石原(信一)先生が書いていただいたようにテーマも広く、聴いている人がそれぞれ、なにか思い描くような場面が出てくるような曲。本当にスケールの大きさを感じました」としみじみ。

 幼いころから民謡に触れていた二見は「土地に根付いて育った民謡は生活や風土が一曲に詰まっていて、歌詞には入っていなくても、習慣や生活が聴いた人に伝わるように歌わないといけない」と教えられてきた。しかし、「『泣けばいい』は(聴く人に)委ねられた曲」という。「一つの愛に限らず、たくさんの愛がある、と考えて歌っています。たくさんの愛の中から、自分にハマるものを拾って聴いてほしい」と願う。

 カップリング曲の「花唄」については「『泣けばいい』と違い、明るい感じで、悲しみもマイナスな感情も一つもないような曲を、と大谷(明裕)先生に伝えてできた曲です」とニッコリ。作詞家のもりちよこさんからは「歌詞にぴったりの、花畑や木陰で歌っているような青年」と太鼓判を押されたという。

 今後の目標は「なるべく長く歌いたい。そのためにも全国の皆さんに、まず二見颯一のことを知って、歌をライブで聞いてほしい」と意気込み、その道程では「賞レースや紅白歌合戦、他のジャンルの歌番組などにも出るきっかけがあると思う」と目を輝かせる。「今後、(声の変化などで)オリジナル曲を今みたいに歌えなくなる日が来る。それまでに、目標が達成できていれば」を先を見据えた。

◆二見颯一(ふたみ・そういち) 1998年10月26日生まれ、宮崎県出身。5歳で民謡を習い始め、中学1年時に民謡民舞少年少女全国大会中学生の部で優勝。高校2年で正調刈干切唄全国大会男性の部で優勝。2017年に日本クラウンの演歌・歌謡曲新人歌手オーディションでグランプリを獲得後、氷川きよしらを育てた作曲家の水森英夫さんの門下生に。19年に日本歌手協会の最優秀新人賞受賞。21年に第35回日本ゴールドディスク大賞「ベスト・演歌/歌謡曲・ニュー・アーティスト」を受賞。令和にこだまする”やまびこボイス”としても知られる。趣味は絵を描くことと書道。近年は”演歌第7世代”としても活動し、ライブハウスツアーなども積極的に参加。7月27日には彩青と、10月26日には青山新と、東京・目黒ブルースアレイで2人公演する。