藤井聡太王位、午後のおやつはドリンクのみ 渡辺明九段は「テリーヌ・ド・ショコラ」を注文【王位戦第2局2日目】

AI要約

将棋の藤井聡太王位と渡辺明九段の第65期王位戦第2局が熱戦中で、後手の藤井王位が攻めをかける展開になっている。

お互いに時間を使いながら進行する中盤戦は、藤井王位と渡辺九段の熾烈な戦いが続いている。

藤井王位は連続5期目の防衛を目指し、渡辺九段は22年ぶりのタイトル獲得を目指している。

藤井聡太王位、午後のおやつはドリンクのみ 渡辺明九段は「テリーヌ・ド・ショコラ」を注文【王位戦第2局2日目】

 将棋の藤井聡太王位(21)=竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=に渡辺明九段(40)が挑戦する第65期王位戦7番勝負第2局は18日、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で2日目の対局が行われ、後手の藤井王位が70手目を考慮中に午後3時となりおやつが運ばれた。昼食前、渡辺九段の65手目が52分、藤井王位の66手目が昼食休憩を挟んで56分、続く先手の67手目が49分と中盤の難所を示すかのようにお互いに時間を使った。持ち時間8時間のうち69手目までの消費は藤井王位が6時間24分、渡辺九段は5時間44分。同日夜には決着の見通し。

 第1局の指し直し局と同じ、お互いに飛車先の歩を付き合う相懸かりの戦型となった本局。藤井王位は30手目に角交換に持ち込み、攻め合いも含みの序盤戦となったが、1日目の午後は長考が目立った。2日目は渡辺九段の封じ手、53手目から2度目の角交換となり、渡辺九段が積極的に敵陣に迫る手を選択。藤井王位もが62手目に69分を使って歩を成り込むと、続く64手目も敵陣に歩を打ち込んで際どい勝負に挑んだ。2日目午後のおやつは藤井王位がドリンクのみのオレンジジュース、渡辺九段は「テリーヌ・ド・ショコラ」とオレンジジュースを注文した。

 第1局は振り駒で藤井王位が先手で始まり、80手で同一局面が4回出現する千日手。先後を入れ替えた指し直し局では持ち時間が1時間以上多かった渡辺九段が優位を築いたものの、終盤で渡辺九段が詰み筋を逃した一瞬のすきを突いて藤井王位が先勝した。

 両者のタイトル戦での対戦は過去5戦で藤井王位が獲得4、防衛1で5連続制覇。公式戦対局は藤井王位の21勝4敗で3連勝中。藤井王位は今回防衛すれば連続5期獲得となり、先に権利を得た棋聖に続いて永世王位の資格を得る。渡辺九段は22年連続のタイトル戦登場。昨年の名人戦で藤井六冠(当時)に敗れ、20年保持し続けたタイトルを失い無冠に転落した因縁がある。