「男性保育士におむつ替えや着替えをしてほしくない」保護者からの声に現役保育士が思うこと

AI要約

つるの剛士さんは、男性保育士による性犯罪が問題になる中、保護者の不安や恐怖について理解を示し、事件が起きた場合の重要な対策が必要であると語る。

一部の保育士やシッターの罪によって、まじめに働く男性保育士の立場が厳しくなることを避けたいと感じている。

一部の保護者が男性保育士に対して不安や不信感を持つことに対して、つるの剛士さんは悲しみを感じると同時に、事件の起きない安全な環境づくりが重要だと述べる。

「男性保育士におむつ替えや着替えをしてほしくない」保護者からの声に現役保育士が思うこと

タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。

今回は、with class mamaメンバーのはるさんが、ご自身のSNSに寄せられた「保育現場に立ち、男性保育士でもあるつるのさんから、意見やアドバイスを伺いたい」という声を伝えてもらいました。​

はる:近年、男性保育士による性犯罪が問題になり、保護者の方からは様々な不安を相談されることがあります。「男性保育士には、オムツ替えや着替えなどの補助はしてほしくない」とおっしゃる女の子を持つ親御さんや、「男性保育士のいる園は避けます」といった意見を持たれる方もいらっしゃいます。つるのさんはこういった世間の声をお聞きになって、どのように思われますか?

つるの剛士:親御さんの気持ちは十分理解できますが、とても悲しいです。

子どもに対しての暴力は、決して許されない憎むべき犯罪です。そして、その罪を犯した人間が、保育士やシッターだったというニュースを耳にするたびに胸が痛み、怒りがこみあげてきます。

まして、親御さんが「安全なところ」と信頼して、わが子を預けている園で事件が起きたとなると、園や男性保育士への不信感や不安を持たれるのは当然です。解決策や対策などは、行政や園の体制、採用方法等々、きちんとしていかなければならないことが多い重要な問題なので、僕がこの場で簡単にお話しするべきではないと思います。

ただ、一部の保育士やシッターが犯した罪によって、その他大勢のまじめに働く男性保育士の立場が厳しくなって、離職者が出てくるようなことは、とても悲しいですし、避けなければいけないと思っています。

はる:保育園によっては「男性保育士にはオムツ替えをさせない」という規則になっているところもあると聞いています。仕方がないのかなと思いつつ、モヤモヤするところでもあります。