“ほぼ全裸”女性ポスター物議の候補者、ネット演説で熱弁「表現の自由が狭められてしまった」 正当性を訴える

AI要約

ニコニコ主催の『東京都知事選2024 ネット演説~史上最多候補56人の主張を一挙生配信~』が開催され、物議を醸すポスター掲示についての問題が取り上げられた。

ポスターに関する警告を受けた候補者が表現の自由を訴え、少数者の代弁者であることを強調。選挙における政治的な表現の自由の重要性を訴えた。

イベントでは過去最多の56人の立候補者がネット演説を行い、有権者によりよい選択をする機会を提供する取り組みが行われた。

“ほぼ全裸”女性ポスター物議の候補者、ネット演説で熱弁「表現の自由が狭められてしまった」 正当性を訴える

 ニコニコ主催の『東京都知事選2024 ネット演説~史上最多候補56人の主張を一挙生配信~』が、2日に行われた。東京都知事選挙(7日投開票)のポスター掲示板に“ほぼ全裸”の女性のポスターが掲出され、SNSを中心に物議を醸している問題で、候補者の男性が意図を訴えた。

 同ポスターをめぐっては、桜井MIUが6月20日、Xにスーツ姿でポスターを貼る動画を投稿。ポスターは局部を隠し、ほぼ全裸となった桜井の姿が写っており「表現の自由への規制はやめろ。モザイク解禁」と記されていた。その後SNSを中心に騒動となり、批判の声が相次いだ。ポスターを作成した候補者の河合ゆうすけ氏は21日、警視庁から警告を受けたことを自身のXで明かし、ポスターをはがすと伝えた。また、桜井はこの騒動を受けイメージガールを降板。同月23日には謝罪のコメントを出していた。

 この日の演説で、この件に触れ「先日、東京中にセクシーポスターを貼り、警視庁に呼ばれて、警告を受けました。もしかしたら、私は選挙の後、逮捕されてしまうかもしれません。ここでみなさんに問いたい、考えてもらいたい。表現の自由とはなんぞや!憲法という最高法規に、なぜ表現の自由が記載されているのか、みなさん考えたことはありますか」と訴えた。

 続けて「選挙というのは、少数者の価値観、主義主張が唯一公平な場で訴えることができる。選挙以外の場面では、少数派は多数派に負けてしまうわけです。それは政治の世界でもそう、株主総会でもそう。数の論理で負けてしまうわけです」と熱弁。「私は少数者の代弁者でありたい。今回のポスター、是か非か、みなさんどういう風に考えますか。街中には、たくさんのセクシーなお姉さんが映っています」と呼びかけた。

 その上で「そもそも選挙というのは、政治的な表現の自由が広く認められないといけないわけです。ところが、今回はどうでしょう。私のポスターは、局部はちゃんと隠していました。電車の中吊り広告のお姉ちゃんと何が違うのでしょうか?今回の判断というのは、通常の場面より政治的表現の自由が狭められてしまった結果なのです。これでいいのでしょうか?」と話していた。

 同企画では、有権者がよりよい選択をする機会を提供するため、過去最多となる立候補者56人全員に参加を呼びかけ、各候補者が8分間の持ち時間のもと、ネット上で演説を行っていく。この模様は、ニコニコニュース公式YouTubeチャンネルと同公式Xで生配信される。