TBSドラマ「VIVANT」 放送終了後も相次ぐ企業とのコラボは続編への布石か

AI要約

日曜劇場「VIVANT」と企業のコラボが話題になっている。制作費に関する情報や人気の理由、続編に向けた動きなどが明らかにされた。

ドラマが終了してもコラボが続いている背景や理由について広告代理店関係者のコメントも交えて解説されている。

続編を見据えた動きやTBSの今後の展開について期待や不安が語られている。

TBSドラマ「VIVANT」 放送終了後も相次ぐ企業とのコラボは続編への布石か

 昨年7月期に放送され、社会現象を巻き起こした日曜劇場「VIVANT」(TBS系)と企業とのコラボが相次いでいる。

 同ドラマは、モンゴルでもロケを敢行したように、1話あたり約1億円とも言われる莫大な制作費をかけたとされる。それでも展開の面白さや演出が話題となり、全話の平均世帯視聴率は14・3%、最終回は19・6%を記録。優れたデジタルコンテンツの制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’23/第29回AMDアワード」で、大賞/総務大臣賞を受賞したのは記憶に新しい。

 すでにあれから時間がたっているが、同ドラマはコラボという形で稼働している。5月には日本旅行とコラボし、ロケ地をめぐる成田空港発のツアーを公式サイトやXで告知。好評のため、関西空港発のツアーも追加された。また6月には、堺雅人が演じた主人公・乃木憂助の実家のロケ地・島根の奥出雲とコラボした日本酒が告知されているのだ。

 ドラマが終わったのに、なぜ稼働しているのか。

 広告代理店関係者は「VIVANTは約8億円の赤字を叩き出したとも言われているが、近年まれに見る大ヒットドラマになった。さまざまな告知やイベントを行っているのは、続編へ向けての準備。これだけ経済的にも動くドラマだということがわかれば、スポンサー企業に説明がしやすいんです」と話す。

 たしかに、原作、演出を務めた福澤克雄氏は授賞式などの場で、同ドラマの制作費が回収できておらず赤字になったことを明かしている。続編を見据えているのであれば、今もアピールに余念がないのも納得だ。

 TBSは満を持して続編にこぎつけることができるか。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)