「三木楽器」の取締役逮捕 南米から木材を不正輸入しようとした疑い

AI要約

大阪府警が老舗楽器店「三木楽器」の取締役を逮捕。取引規制された木材を不正に輸入しようとした疑い。

容疑者は規制木材を偽装して輸入しようとしたとされ、経済産業省によると木材は絶滅が危惧される。

三木楽器は1825年創業の総合楽器店で、関西を中心に展開している。

「三木楽器」の取締役逮捕 南米から木材を不正輸入しようとした疑い

 ワシントン条約で取引が規制されている木材を不正に輸入しようとしたとして、大阪府警は老舗楽器店「三木楽器」(大阪市中央区)の取締役の磯部壮容疑者(47)=大阪府吹田市=を関税法違反(虚偽申告など)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、男は今年1月、国際取引が規制されている「ツルサイカチ属」の木材をパラグアイから空輸。翌2月に関西空港に到着させ、規制対象外の木材と偽った申告をして不正に輸入しようとした疑いがある。

 経済産業省によると、ツルサイカチ属の木材は家具やギターの材料として使われるが、絶滅が危惧されるとして、1990年代から国際取引の規制が始まったという。府警は、木材の使途などについて調べている。

 ウェブサイトなどによると、三木楽器は1825年創業の総合楽器店で、関西を中心に展開している。(高井里佳子、小島弘之)