入学式の出席案内が届かず立腹した市議、校長を威圧か…「私の意図と学校側の捉え方に相違あった」

AI要約

岩手県の宮古市議会は、田代勝久市議と工藤小百合市議の言動が政治倫理条例に抵触する可能性があるとして、政治倫理審査会を設置した。

田代議員は飲食店で男性に暴力を振るい、被害届が提出された。一方、工藤議員は市立小学校の出席案内に不満を持ち、校長らに威圧的な発言を行ったと報告されている。

田代議員は反省の意を示し、工藤議員は学校側との相違を説明している。

 岩手県の宮古市議会は5月30日、田代勝久市議(49)と工藤小百合市議(73)の言動が市議会議員政治倫理条例に抵触する疑いがあるとして、政治倫理審査会を設置した。同31日の市議会全員協議会で報告された。

 議会事務局などによると、田代議員は3月31日、同市内の飲食店で同席していた男性に暴力を振るい、被害者が宮古署に被害届を提出。田代議員は任意で同署から事情聴取されたという。

 工藤議員は4月、市立小学校の入学式への出席案内がなかったと腹を立て、同小の校長らに威圧的な発言を行うなどしたという。

 6人の市議が5月24日、審査会の設置を市議会に請求。読売新聞の取材に田代議員は「お酒を飲んで高揚感があった。深く反省しており、真摯(しんし)に受け止めている」と話し、工藤議員は「私の意図している部分と学校側の捉え方に相違があった」と説明した。