「涼み処」47カ所開放 熱中症増加で佐賀市が対策 6月1日から

AI要約

佐賀市では熱中症対策として、47カ所の施設を「涼み処」として開放する取り組みを行っている。

市内の熱中症救急搬送件数が増加しており、高齢者の搬送が半数以上を占めていることから、熱中症予防が重要と認識されている。

市役所や公民館などの公共施設だけでなく、民間施設も含めて涼み処が設置され、暑さから身を守るための休憩場所として利用が可能となっている。

「涼み処」47カ所開放 熱中症増加で佐賀市が対策 6月1日から

 佐賀市は熱中症対策のため6月1日~10月23日、市内の公共施設や民間施設など47カ所を「涼み処」として開放する。設置場所は今後も随時増やす予定。市は「最大限の予防行動で危険な暑さから身を守ってほしい」としている。

 市によると、熱中症の救急搬送件数は増加傾向にあり、搬送者数は2019年の175人から23年には284人へと約1・6倍に増加している。23年の搬送者のうち65歳以上の高齢者が55%と半数以上を占めた。

 市は熱中症予防のため、一時的に暑さをしのぐ休憩場所として冷房のきいた施設を「涼み処」として開放することにした。それぞれの施設の開放時間内であれば、自由に利用することができる。

 市役所本庁や支所、公民館、市立図書館など公共施設のほか、民間施設の「ゆめタウン佐賀」にも設置。設置場所には目印として「涼み処」と記されたポスターを掲示する。

 47カ所のうちの34カ所は気候変動適応法により熱中症特別警戒アラートが発表された場合、開放が義務づけられているクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)にも指定されている。

 市の担当者は「夏の暑さから身を守るため、ポスターを目印にどなたでも気軽にお立ち寄りください」と話している。「涼み処」の設置場所は市のホームページで公表している。【斎藤毅】