「プロの一手は勉強になる」 大盤解説に120人 名人戦第5局

AI要約

第82期名人戦七番勝負の第5局2日目が行われ、プロ棋士による大盤解説会が開催された。ファン約120人が参加し、真田圭一八段や竹部さゆり女流四段の解説を楽しんだ。

解説会では特別ゲストも登壇し、タイトル戦の裏話などが披露された。参加者からは、「プロの一手が勉強になる」「将棋に興味を持つきっかけになった」との声が上がった。

将来プロと対局してみたいという中学生や、毎週将棋を指すアマチュアなど、幅広い年代の将棋ファンが集まり、熱戦を見守った。

「プロの一手は勉強になる」 大盤解説に120人 名人戦第5局

 藤井聡太名人(21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第5局2日目の27日、プロ棋士による大盤解説会が対局会場の北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで開かれた。約120人のファンが参加、プロ棋士の解説に耳を傾け、熱戦を見守った。

 会場には対局室と解説盤を映す大型モニターが設置され、真田圭一八段、田中悠一六段が解説、竹部さゆり女流四段が聞き手を務めた。途中、副立会の広瀬章人九段と野月浩貴八段が特別ゲストとして登壇、タイトル戦の裏話などを披露した。

 美幌町から来た玉川英文さん(67)は毎週将棋仲間と指すアマ四段。「丁寧で初心者に分かりやすい。布石ややってはいけない手などプロの一手は勉強になった」と喜んだ。紋別市内の中学1年。穴井悠太さん(13)はネットなどで将棋に親しむ。「プロの話は面白い。藤井聡太さんと対局してみたい」と興奮した様子だった。【本多竹志】