師匠の故郷で晴れ舞台に 副立会・広瀬九段と野月八段、感慨 名人戦

AI要約

第82期名人戦七番勝負が北海道で開催されており、広瀬章人九段と野月浩貴八段の師匠は地元出身の勝浦修九段である。

北海道出身の棋士たちが名人戦に関わり、チームワークを発揮していることが紹介されている。

名人戦第4局では、長崎出身の棋士が師弟関係で立会を務めた。

師匠の故郷で晴れ舞台に 副立会・広瀬九段と野月八段、感慨 名人戦

 26日から北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで始まった第82期名人戦七番勝負(毎日新聞、朝日新聞主催)の第5局、副立会を務める広瀬章人九段(37)と野月浩貴八段(50)の師匠は同市出身の勝浦修九段だ。副立会が2人いるタイトル戦は名人戦のみ。同門で副立会を務めることに、広瀬九段は「一門冥利に尽きる」と言い、野月八段は「師匠の故郷で、名人戦という晴れ舞台に携われて誇らしい」と感慨深げだ。

 今回立会の屋敷伸之九段(52)をはじめ、正副立会の3人全員が北海道出身だ。2020年に奨励会の下部組織「研修会」が北海道にも設立され、3人は幹事を務める。普段から頻繁に連絡を取り合い、札幌での指導で顔を合わせることも多く、第5局でも抜群のチームワークを見せていた。

 兄弟子の野月八段が「普段から仲のいい、まとまった一門です」と笑顔で話せば、広瀬九段は「大先輩に普段からお世話になりっぱなしです」と恐縮していた。現在、北海道研修会には約20人在籍しており、野月八段は「まずはここからプロを輩出したい」と意気込んでいる。

 名人戦第4局(別府市)では、長崎出身の深浦康市九段と佐々木大地七段の師弟が正副立会を務めた。(デジタル編成グループ)