海の幸満載、藤井名人と豊島九段が選んだ勝負めし 名人戦第5局初日

AI要約

第82期名人戦七番勝負第5局が北海道紋別市で行われ、勝利を収めることができれば藤井聡太名人の初防衛となる。対局だけでなく、注目を集めるのは選手たちが選んだ地元の逸品「勝負めし」である。

紋別市の食材をふんだんに使用した12品の「勝負めし」や、オホーツク海をイメージした20品の「勝負スイーツ・ドリンク」など、総勢37品が提供されており、地元の味に触れることができる。

藤井名人は、紋別産ずわい蟹いくら重を選択し、豊島九段はオホーツク海鮮丼をチョイス。また、おやつにもそれぞれ地元の特産品を楽しんでいる。

海の幸満載、藤井名人と豊島九段が選んだ勝負めし 名人戦第5局初日

 北海道紋別市で26日から始まった第82期名人戦七番勝負第5局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、紋別市など地元共催)は3勝1敗の藤井聡太名人が初防衛をかける大一番だ。対局だけでなく、藤井名人と対戦相手の豊島将之九段に提供される「勝負めし」も話題を集めた。両棋士が選んだ地元の逸品は――。【本多竹志】

 名人戦紋別市実行委員会が地元から募集して採用された「勝負めし」は、海産物や和牛など紋別の食材をふんだんに使用した12品。「勝負スイーツ・ドリンク」も、ホタテやアザラシなどの紋別市をイメージさせる20品が採用された。「勝負軽食」の5品を加えた全37品のメニューブックが製作されている。

 藤井名人が1日目の勝負めしに選んだのは、「紋別産ずわい蟹いくら重」(海鮮りん食堂)。オホーツク産のカニとイクラをたっぷり盛った一品だ。林明社長(55)は「紋別のカニを食べてもらえて率直にうれしい。豊島さんが頑張ってくれて紋別対局が実現したのでどちらも応援している。これからたくさんの人に食べにきてほしい」と話した。

 一方、豊島九段は、「オホーツク海鮮丼」(政寿司)を選んだ。オホーツク海で取れたウニやホタテ、カニなどの海の幸をふんだんに盛り付けた丼。小森崇夫社長(70)は「紋別に来てくれたこと、そして、海鮮丼を食べてくれたことは、とてもうれしい。今後、観光客にもメニューブックのいろいろな店に足を運んでほしい」と期待を込めた。

 また、1日目のおやつは、藤井名人の午前が「紋太くん塩バターどら焼き」(高砂屋菓子舗)とアイスティー、午後が「オホーツクバスクチーズケーキ」(Cafeほの香)とバナナジュース(喫茶店まりーさんの木)。豊島九段は午前が「紋太くん塩バターどら焼き」、午後が「オホーツクシフォンセット」(かぎしっぽ)と「カリンパニ」(Curry Shopルルコシンプ)だった。

 メニューブックに載った全メニューは、来年3月末まで各店で提供されている。

 2日目の勝負めしも注目される。