【名人戦】豊島将之九段、連勝なるか 先週は通算600勝達成、弾みをつけて挑む

AI要約

藤井聡太名人と挑戦者豊島将之九段の第82期名人戦7番勝負第5局が行われる。今回は藤井が3勝1敗でリードし、初防衛まで1勝が必要となっている。

豊島は地元紋別市での対局に入室し、藤井との静かな緊張感が漂っている。将棋盤を前に構え、勝利を目指す気迫が感じられる。

前回の第4局で1勝を挙げた豊島は、本年度初勝利を挙げると同時に、対藤井戦の連敗も12でストップさせた。豊島は弾みをつけて今局に臨む。

【名人戦】豊島将之九段、連勝なるか 先週は通算600勝達成、弾みをつけて挑む

 藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が、挑戦者の豊島将之九段(34)に3勝1敗で迎える、将棋の第82期名人戦7番勝負第5局が26日午前9時からの2日制で、北海道紋別市「ホテルオホーツクパレス」で行われる。先手後手は事前に決まっており、初防衛まであと1勝の藤井が先手、あとがない豊島が後手。

 午前8時52分、藤井に遅れること約4分、豊島が入室してきた。藤井同様、関係者に一礼して着座した。

 気息が整ったのを見計らった藤井が8時53分ごろに駒箱から駒を取り出し、お互いに駒を並べ始めた。4分ほどで駒を並べ終え、対局を静かに待っている。

 土俵際に追い込まれた第4局(5月18、18日、大分県別府市)で1勝を挙げた豊島は、ストレート負けは免れた。実はこれが本年度初勝利。それまで名人戦と王位戦挑戦者決定リーグ紅組で合わせて6連敗していた。しかも、対藤井戦の連敗も「12」でストップ。一昨年6月の王位戦7番勝負第1局以来の勝利となった。名人戦第4局後の先週22日には、王座戦挑決トーナメントで伊藤真吾六段を下して通算600勝も達成している。弾みをつけて今局に挑む。