人手不足のバス会社、自衛官を運転手候補に…退職時期近い隊員対象に職業体験会

AI要約

陸上自衛隊弘前駐屯地で退職時期が近づいた自衛官を対象にした公共交通の職業体験会が開かれた。

体験会では、弘南鉄道、弘南バス、北星交通の担当者が仕事内容や給与水準などを説明し、運転体験や見学会も行われた。

自衛隊退職者を対象に特別な支度金や優遇した給与体系が用意されており、参加者からは再就職先として興味が示された。

 陸上自衛隊弘前駐屯地(青森県弘前市原ヶ平)で23日、退職時期が近づいた自衛官を対象にした公共交通の職業体験会が開かれた。公共交通機関の人手不足解消を目的に、弘前市と自衛隊青森地方協力本部(青森市)が結んだ連携協定に基づく体験会。弘前、青森両駐屯地から隊員29人が参加した。

 体験会では、弘南鉄道、弘南バス、タクシーを運行する北星交通(弘前市)の3社の担当者が、仕事の内容や給与水準などについて説明を行った。会社によって、自衛隊退職者を対象に、特別な支度金や優遇した給与体系が用意されていることなどが説明された。その後、弘南バスが用意した路線バスを使った運転体験や、弘南鉄道の見学会も行われた。

 退職まで1年という第39普通科連隊の桑田勝彦准尉(55)は「弘前に生まれ育ったので、弘前で再就職を考えている。今回の体験会をきっかけに、公共交通機関も就職先の一つとして考えようと思った」と話していた。