車内プロレスや昭和の列車再現を抑え、日本一の鉄道旅行に「北陸新幹線お仕事体験」 2023年度の鉄旅オブザイヤー 「鉄道なにコレ!?」【第62回】

AI要約

優れた鉄道旅行を選ぶ「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」の2023年度(第13回)の授賞式が24年4月17日に鉄道博物館(さいたま市)で開かれ、鉄道愛好家の子どもと家族向けの日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」がグランプリを受けた。

【鉄旅オブザイヤー】国内の鉄道旅行に贈られる代表的な賞で、テレビ番組で「鉄道旅行のアカデミー賞」と紹介された。審査員として11回目となった筆者は、3年連続で投票した商品が栄冠に輝いていた。公式ホームページは「鉄旅 OF THE YEAR」。

 ▽四つの主要部門賞から授賞式当日にグランプリを決選投票。旅行会社部門は2023年に催行または開催を決めた国内の鉄道旅行を募集し、65件の応募があった。それらの中から授賞式当日の決選投票でグランプリを決めるようになった。

車内プロレスや昭和の列車再現を抑え、日本一の鉄道旅行に「北陸新幹線お仕事体験」 2023年度の鉄旅オブザイヤー 「鉄道なにコレ!?」【第62回】

 優れた鉄道旅行を選ぶ「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」の2023年度(第13回)の授賞式が24年4月17日に鉄道博物館(さいたま市)で開かれ、鉄道愛好家の子どもと家族向けの日本旅行の「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」がグランプリを受けた。審査員として11回目となった筆者は、授賞式当日の決戦投票でグランプリを決めるようになった20年度から3年連続で投票した商品が栄冠に輝いていた。23年度は初めて予想が外れたが、その理由は受賞商品の3つの点を「過小評価」したことだと受け止めている。(共同通信=大塚圭一郎)

※記者が音声でも解説しています。「共同通信Podcast」でお聴きください。

 【鉄旅オブザイヤー】国内の鉄道旅行に贈られる代表的な賞で、テレビ番組で「鉄道旅行のアカデミー賞」と紹介された。旅行業界でつくる鉄旅オブザイヤー実行委員会(委員長:山北栄二郎JTB社長)が主催し、2011年度から毎年実施。後援にはJR旅客6社全てと、私鉄でつくる日本民営鉄道協会、日本旅行業協会といった鉄道・旅行業界の主要企業・団体がそろう。

 旅行会社のツアーを対象にした旅行会社部門は、外部審査員として委員長の芦原伸・日本旅行作家協会専務理事や筆者(大塚圭一郎・共同通信社ワシントン支局次長)ら計11人が務めている。公式ホームページは「鉄旅 OF THE YEAR」。

 ▽四つの主要部門賞から授賞式当日にグランプリを決選投票

 今回の旅行会社部門は2023年に催行または開催を決めた国内の鉄道旅行を募集し、前年度より21件減の65件の応募があった。

 アカデミー賞が候補作品を事前にノミネートするように、鉄旅オブザイヤー実行委員会は旅行会社部門の四つの主要部門賞を事前に発表する方式を20年度から採用。それらの中から授賞式当日の決選投票でグランプリを決めるようになった。

 23年度の主要4部門が24年4月1日に発表された。団体旅行を対象としたエスコート部門賞、個人向けツアーに贈るパーソナル部門賞、JRグループと自治体が手がける大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」を対象にしたDC部門賞の3部門賞をJTBが占めた。