参院選被買収元市議、二審も有罪 広島高裁、供述誘導を主張

AI要約

2019年参院選広島選挙区の買収事件で、元広島市議木戸経康被告が現金30万円を受け取った罪に問われ、広島高裁は一審判決を支持し、控訴を棄却した。

被告側は現金に買収の意図がないと主張し、無罪を主張したが、広島高裁は有罪と判断した。

一審判決は検察官の証言を否定しつつ、違法性が公訴を棄却するほどではないとして公訴を退けた。

 2019年参院選広島選挙区の買収事件で、河井克行元法相(61)から現金30万円を受け取ったとして公選法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議木戸経康被告(68)の控訴審判決で、広島高裁(森浩史裁判長)は22日、罰金15万円、追徴金30万円とした一審広島地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

 弁護側は、現金に買収の意図はないとして無罪を主張。東京地検特捜部検事に不起訴を示唆され、供述を誘導されたとして裁判を打ち切る公訴棄却も求めていた。一審判決は「検察官の意に沿う証言をしたことは否定できない」としたが、公訴を棄却するほどの違法性はないとして退けた。