石破茂氏「は?」と反応しつつ自民党総裁選出馬意欲は否定ぜす「公職の者が考えるのは当たり前」

AI要約

自民党の石破茂元幹事長が今秋の自民党総裁選への出馬意欲を示唆し、準備の必要性を強調しながら否定はしなかった。

石破氏は小泉純一郎元首相から「首相になるための心構え」を諭されたことを明かしており、次期総裁選への期待も高まっている。

総裁選については具体的な決断をしておらず、常に自己判断能力の重要性を強調している。

 自民党の石破茂元幹事長は21日夜に放送されたBS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時半)に出演し、今秋の自民党総裁選への出馬意欲を問われ、「は?」と反応しながらも、準備の必要性に言及しながら否定はしなかった。

 石破氏は14日夜、東京都内の日本料理店で小泉純一郎元首相や山崎拓元自民党副総裁らと会食した際、小泉氏に「首相になるための心構え」を説かれ「才能と努力と運が必要。努力の中で義理と人情を大切にしなさい」と何度も諭されていたと、会合後の取材に山崎氏が明かしていた。出席者から「次の総裁選に立つべしという話もあって、激励されていた」という。

 石破氏は司会者から「小泉さんに(総裁選に)立つべしと言われた?」と問われ「立つべしということを言われた記憶はない」とはぐらかしつつ、義理人情を重んじるよう諭されたことには「そら、そうでしょう。足らざるところばかり。義理人情だけではなく、他にも足りないところはいっぱいある」と述べた。

 一方、「ポスト岸田」の有力者を指す言葉として「小石河陽子」(小泉進次郎元環境相、石破氏、河野太郎デジタル相、上川陽子外相の頭文字など)というものがあることに触れ「『小石河陽子』とかいろいろ言われるが、長いこと選挙で有権者に支えていただいた。(総裁総裁を)やりたいということではなく、今まで何のために(経験を)積んできたのかと。そういう経験を国や社会のために生かさないでどうするというものを公職の者が考えるのは当たり前だ」と訴えた。

 こうした発言を受け、「総裁選出馬は(すでに)心の中では決めている?」と問われた石破氏は「は?」と反応した上で「世の中、何がどうなるか分からない。小泉先生の話を聞くのもそうだが、知らないことはいっぱいある。いろんなことに遭遇した時に、自分はきちんと判断できる人間なのかと、常に問いかけないといけないということ」と持論を述べた上で「それがないのに、やりたい、やりたいというのでは、社会や国のためにはならない」とも主張。準備の重要性に触れながら、総裁選出馬への意欲そのものは否定しなかった。