【再逮捕】“指示役”佐々木光容疑者“海保夢見た”福岡での少年時代…自身のスナック閉店金銭トラブルで上京へ 宝島龍太郎さん夫婦殺害
宝島龍太郎さん(55)・幸子さん(56)夫婦の遺体を損壊した疑いで逮捕されていた佐々木光容疑者(28)が、5月19日殺人の疑いで再逮捕されました。
若い頃は将来の夢が海上保安官であり、人の命を助けることにやりがいを感じていた佐々木容疑者。しかし、最近は金銭トラブルに巻き込まれ、問題を抱えていたようだ。
佐々木容疑者は過去には優しく活発な性格であり、周囲から愛されていたが、どうして事件の指示役になってしまったのか疑問が残る。
栃木県那須町で夫婦の遺体が見つかった事件で、宝島龍太郎さん(55)・幸子さん(56)夫婦の遺体を損壊した疑いで逮捕されていた佐々木光容疑者(28)が、5月19日殺人の疑いで再逮捕されました。
事件当初、「アニキ」「怖い人」などと伝えられてきた佐々木光容疑者。
地元・福岡を取材すると見えてきたのは、意外な人物像と金銭をめぐるトラブルでした。
佐々木容疑者は小学校の卒業文集で、将来の夢についてこう綴っていました。
佐々木容疑者の小学校の卒業文集より(原文まま):
僕の将来の夢は、海上保安官です。
なぜ今の僕がこの仕事につきたいかと言うと、それは、この仕事にやりがいがあるからです。人の命が助けられるからです。
小学校の卒業文集に綴っていたのは、“人の命を助けたい”という思い。
さらに、“心に残る言葉”としてあげたのは…
佐々木容疑者の小学校の卒業文集より(原文まま):
「己の如く人を愛せよ」
自分を大切にするだけじゃなく人を大切にしなさいという意味だから心に残りました。
僕はその言葉を胸にして日ごろの生活を治していきます。
当時の佐々木容疑者を知る人はこう語ります。
佐々木容疑者の小中の同級生:
優しかったですけどね。しゃべりやすいっすね。
佐々木容疑者の実家近くに住む人:
サッカーかなんかをやってた感じで活発ではあったと思うんですけど。おとなしい感じの子。
優しく、おとなしかったという少年がなぜ事件の「指示役」になってしまったのでしょうか?
今から1年半ほど前、佐々木容疑者が福岡・飯塚市内でスナックを始めた頃、転機があったことが見えてきました。
開店した当時店で働いていたスタッフは、佐々木容疑者を「優しいいい人だった」と語ります。
佐々木容疑者の店の元スタッフ:
「自分の店を持つのが夢だった」と話していました。
とにかく優しくていい人です。腰が低くてお客さんにも愛されていました。
店の経営に熱心に取り組んでいたという、佐々木容疑者。しかし、こんな証言も…
佐々木容疑者のスナックの近隣店舗関係者のAさん:
パチンコやオンラインのギャンブルにはまって、いろんな人からお金借りていました。
私も10万円ほど貸しましたが、返ってきませんでした。
聞こえてきたのは金にまつわるトラブル。
さらに、佐々木容疑者と交流があったという近隣の別の店舗関係者からは…
佐々木容疑者のスナックの近隣店舗関係者のBさん:
「お店の給料が足りないんで」と言いながらお金を頼まれたことが何度もありました。
数万円くらいの借金をいろんな人から複数回しているような状況でした。
同じ頃、同級生との間でも、金にまつわるトラブルがありました。
佐々木容疑者の地元の知人:
結構お金のことでみんなに借りて回ってるみたいな、縁切ったみたいな話は聞きました。
佐々木容疑者の実家近くに住む人:
同級生からいろいろ借りてたみたいで、それで返ってこないからみんな避けるようになった。
結局、佐々木容疑者の店は半年もたたずに閉店することに。
そして周囲にはほとんど連絡もないまま、突然いなくなってしまったといいます。
その後、佐々木容疑者の姿が目撃されるようになったのが、事件の舞台となった東京・上野だったのです。