秋らしい秋は短く 冬は冬らしく ラニーニャ現象発生時の冬 過去には日本海側で大雪

AI要約

ラニーニャ現象の可能性が高まっており、冬は冷え込む見込み。

今日の気温は平年より低めで、猛暑は過ぎ去りつつある。

秋から冬にかけては高温傾向が続くが、11月以降は寒気が流れ込みやすくなる。

秋らしい秋は短く 冬は冬らしく ラニーニャ現象発生時の冬 過去には日本海側で大雪

ラニーニャ現象の特徴が現れ始めており、今後、冬にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が高くなっています。今年は秋らしい秋は短いでしょう。近年では、地球温暖化などの影響で暖冬になることもありますが、今年は冬らしい冬になりそうです。ラニーニャ現象発生時の冬は、過去には日本海側で大雪になったこともあります。

今日22日、午後3時までの最高気温は、札幌17.3℃、仙台19.6℃、東京都心28.9℃、名古屋30.8℃、大阪29.7℃、福岡29.2℃で、9月に入ってから最も低くなった所もありました。大阪では、最高気温を未明に観測し、昼過ぎには気温が25℃を下回りました。

関東から九州を中心に平年より高めの所もありますが、これまでの猛暑は収まっています。

10月にかけて、偏西風は日本付近で平年より北寄りを流れやすいでしょう。太平洋高気圧の後退は遅く、全国的に高温傾向が続く見込みです。日中は、まだ汗ばむような日がありそうです。

11月になると、状況が変わってきます。

インドからチベット付近で高気圧が強まる見込みです。偏西風は北へ押し上げられ、日本付近では南に蛇行しやすいでしょう。このため、日本付近に寒気が流れ込みやすくなります。冷たい北風が吹きやすいでしょう。例年では秋が深まる頃ですが、季節は足早に移り変わり、今年は秋らしい秋は短くなりそうです。

今年の冬(12月~2月)は、後述するラニーニャ現象により、チベット付近で高気圧の勢力が強い見込みです。偏西風は蛇行し、日本付近で平年より南寄りを流れやすいでしょう。

そればかりか、今年の冬は、東シベリア付近で高気圧が強まる傾向です。さらに、アリューシャン低気圧が日本に近い所で発達しやすいでしょう。このため、日本付近に西回りで寒気が流れ込みやすくなりそうです。

上の図は、今年の冬の上空1500m付近の気温の予想です。西日本や東日本付近が平年より気温が低い、水色のエリアになっています。

近年では、地球温暖化などの影響で暖冬になることもありますが、今年は冬らしい冬になりそうです。

なお、今年は秋晴れが少ないことが特徴です。こまめに週間予報などをチェックして、晴れる日には、冬の寝具を干しておくなど、少しずつ冬支度を進めておくとよさそうです。