「ごめんですむなら警察いらない」は絶対ダメ…一流はできている「謝罪を受けとめる」6つのステップ

AI要約

謝罪を受ける技術について述べられており、謝罪する側と受ける側の技術について触れられている。

「謝られ上手は謝り上手」というポイントや、謝罪を受けることで関係性が改善される可能性について説明されている。

また、謝罪を受ける際にポジティブな反応だけでなくネガティブな反応も想定し、相手の事情を理解することでより上手に謝罪できるようになることが述べられている。

人から謝られたときに、注意すべきことは何か。『「ごめんなさい」の練習』(PHP研究所)を上梓したコーチの林健太郎さんは「謝罪を受けるのにも技術がいる。謝罪するのに比べて心理的負担は半分になるが、包容力は2倍必要」という――。

■謝られ上手は謝り上手

 本稿では、「ごめんなさい」を言う側ではなく言われる側の技術について、つまり「人から謝られる技術」についてお話ししていきます。

 私たちの日常では、自分が「ごめんなさい」を伝える立場になるときもあれば、相手の「ごめんなさい」を受けとる立場になるときもありますよね。実は、「ごめんなさい」を受けとる立場にも技術があるのです。

 「謝られ上手は、謝り上手」

 これは私の造語ですが、相手の「ごめんなさい」を上手に受けとることができるようになると、身近な人との関係性を、さらによくしていける可能性が広がります。

 「ごめんなさい」の片道切符を「往復切符」にするイメージを持ってもらえるとわかりやすいかもしれません。

 最初にお伝えしておくと、「ごめんなさい」を受けとる技術は、「ごめんなさい」を伝える技術と、とてもよく似ています。ほとんど同じと言っていい要素もあるし、なかには自分が謝るより難しい要素もありますが、人に謝る技術、人から謝られる技術、その両方を身につけることができると、「ごめんなさい」の循環が起こります。

■もっと上手に謝れるようになる

 ちょっと想像してみてください。

 あなたが、これまでに学んだことを使って、だれかに「ごめんなさい」を伝えたとします。

 きっと、あなたは、相手から「いいよ」「わかった」「もう大丈夫」といったポジティブな反応が返ってくることを期待しますよね。

 ですが、現実には「許せない」「あなたはわかってない」「『ごめん』のひと言じゃすまない」といったネガティブな反応が返ってくることもあるでしょう。

 そのときに、「なぜ、こんなことになるのか」「なぜ、相手は『ごめんなさい』を素直に受けとってくれないのか」といった相手の事情を理解しておくと、つまり、人から謝られる技術を身につけておくと、あなたはもっと上手に「ごめんなさい」を伝えられるようになります。

 「ごめんなさい」を受けとる立場から、「こういうときに、人はどんな言葉をかけてほしいのか」を想像できるようになるので、相手も自分も幸せになれる会話が積みあがっていくのです。

 これが「ごめんなさい」の循環です。