認知症行方不明者の家族ら、新団体設立 孤立など解消へ

AI要約

認知症で行方不明になった人の家族の相談を受けるNPO法人「いしだたみ」が、当事者家族によって設立された。

代表は認知症の父親を持つ女性で、捜索相談や情報発信、交流の場提供などを通じて家族の支援を行っている。

認知症で行方不明の人が年間200人以上もおり、組織の設立が重要であると認知症介護研究機関からも支持されている。

認知症で行方不明になった人の家族の相談などをうけるNPO法人が、当事者家族などにより、初めて設立されました。

NPO法人「いしだたみ」は、去年4月に散歩に出かけたまま行方不明の軽度認知症の父親をもつ女性が代表で、同じように認知症で行方不明になった人の家族などにより設立されました。

NPO法人「いしだたみ」代表・江東愛子さん

「認知症で行方不明になって初動の段階でいろんなことが分かってうごけると、もしかしたら結果がちがってたかもしれない」

法人は、行方不明になった家族の捜索に関する相談をうけたり、情報発信をおこなったりするほか、当事者家族の交流の場をつくり、孤立や不安の解消などにつなげたいということです。

法人をサポートする認知症介護研究・研修東京センターの永田久美子部長は、「認知症で行方不明の人は年間200人以上いるが、ほとんど関心をもたれていない。世の中に現状を伝える組織ができたことに大きな意義がある」としています。