岸田首相「これまで説明した通り」 安倍氏と旧統一教会の面談報道

AI要約

岸田文雄首相は旧統一教会と自民党の関係について説明を避ける姿勢を示し、安倍晋三首相との関係についても調査の必要性を否定した。

旧統一教会と自民党の関係が社会問題化し、自民党の支持率低下につながっていることが明らかになった。

安倍晋三首相は22年7月の銃撃事件を機に旧統一教会の信者家庭の献金問題で批判されており、自民党が所属議員と教団との接点に関する調査を行っている。

岸田首相「これまで説明した通り」 安倍氏と旧統一教会の面談報道

 岸田文雄首相は17日、自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係について「これまでも国会答弁などで再三説明した通りだ」と述べるにとどめた。安倍晋三首相(当時)が2013年の参院選直前に旧統一教会の会長らと自民党本部の総裁応接室で面談していたとされる写真を掲載した朝日新聞の報道を受けて、首相官邸で記者団の質問に答えた。

 22年7月の安倍氏銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の信者家庭が高額献金で困窮に陥った実態が社会問題化。旧統一教会と自民党のなれあった関係も世論の強烈な批判を浴びて、自民党の支持率は大きく低下した。

 自民党が22年9月に公表した所属議員と教団との接点に関する調査では、安倍氏は対象外だった。

 首相は安倍氏と旧統一教会の関係についての調査の必要性については「国会でたびたび説明してきた。今の段階でそれに付け加えることはない」と述べた。首相は国会答弁で「(安倍氏)ご本人の心の問題である以上、亡くなった今、十分に把握することは限界がある」として調査を否定している。【園部仁史】