「奇跡起こせた」と真田さん 米エミー賞、サワイさんは涙

AI要約

第76回米エミー賞で18冠を獲得したドラマ「SHOGUN 将軍」について、主演俳優の真田広之さんが次世代の俳優や製作陣に影響を与える可能性を語る。

作品は日本の専門家によって時代考証を徹底し、重厚でリアルな時代劇を作り上げた。真田さんも助言役として殺陣のアクションシーンなどで関わっていた。

また、ニュージーランド出身のアンナ・サワイさんが主演女優賞を獲得し、日本人初。彼女は真田さん演じる武将に仕えるキリシタン女性を演じた。

 【ロサンゼルス時事】第76回米エミー賞で18冠を獲得したドラマ「SHOGUN 将軍」。

 主演俳優兼プロデューサーとして作品に深く関わった真田広之さんは15日(日本時間16日)の授賞式後、報道陣のインタビューに「これが次世代の俳優や製作陣に大きな意味をもたらしてくれると信じている。時代劇が継承され、日本発でも世界に通用するものを作る一つの布石となれば」と語った。

 同作は脚本や衣装、美術などの時代考証を徹底し、日本の専門家が俳優の役柄に応じた所作を指導。重厚でリアリティーのある時代劇を作り上げた。真田さんも殺陣のアクションシーンなどで助言役を務めた。

 受賞後のスピーチでは「このドラマは東洋と西洋が互いに敬意を持って出合う夢のプロジェクトだった。『将軍』は、力を結集すれば奇跡を起こせると私に教えてくれた」と述べた。

 ニュージーランド出身で、日本での活動を経て数年前から米国に拠点を移したアンナ・サワイさんは、真田さん演じる武将に仕え、信念と責務のために行動するキリシタン女性を演じた。真田さんと同様、主演女優賞に輝いたのは日本人初。

 受賞後のスピーチでは涙を浮かべ、「見返りを求めず、模範であり続ける全ての女性にこの賞をささげる」と感激した様子で語った。